5月4日(祝・日)に高知競馬場にて、第29回黒潮皐月賞(3歳・1400メートル・17時40分発走予定)が行われます。高知3歳三冠のうち、これまで地方全国交流で争われていたのは二冠目・高知優駿(1900メートル)でしたが、三冠目・黒潮菊花賞(1900メートル)に変更。さらに今年は三冠目のあとに当地で西日本3歳優駿も組まれています。一冠目の当レースは短距離戦。23年ユメノホノオ、24年プリフロオールインに続く三冠を狙う各馬のスピード比べに注目です。
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過去の傾向
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過去5年の傾向から見ていく。単勝1番人気は3勝、2、3着各1回で、2、3番人気のどちからも3着以内に入っている。3月の土佐春花賞、4月の準重賞・仙台屋桜特別の上位馬が結果を出しており、5番人気で3着以内に入った2頭も土佐春花賞の2着馬。伏兵の台頭は少ない。近2年は重賞初挑戦だった馬が1頭ずつ馬券絡みしている。近年の騎手・調教師のツートップが過去10年で、宮川実騎手【1-4-1-2】、打越勇児調教師【1-5-2-6】に対し、赤岡修次騎手【0-2-0-5】、田中守調教師【1-0-0-6】と明暗が分かれている。
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出走馬短評
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リューノス 北海道では普通競走を2勝。冬の高知転入後は、JRA未勝利との交流戦を含む3勝を挙げ、2着2回。重賞初挑戦だった土佐春花賞は6着でも本質的にこの距離は向いていそうだ。
トサノマイヒメ デビュー2戦目で初勝利を挙げると、佐賀・フォーマルハウト賞、土佐春花賞の重賞2勝と充実。鞍上に兵庫の名手・吉村智洋騎手を起用しており意欲がうかがえる。
ドライブアウェイ 出遅れてリズムが悪かった金の鞍賞を除けばすべて連対と安定。久々の地元戦でもスタートさえ決まれば逃げ切りが期待できる。
ユラリユラメイテ 仙台屋桜特別の2着をはじめ逃げた5戦すべてで連対している韋駄天。ただドライブアウェイより外枠に入ったここで有利な展開は望めそうにない。
ヤマノアシオト 2着だった金の鞍賞や、トサノマイヒメを差し切った2月の土佐有楽特別など末脚を武器に好戦続き。ここも展開次第で上位進出がありそうだ。
リケアマキアート JRAから転入後、金の鞍賞まで4連勝。続く姫路・兵庫ユースカップは大敗だったが展開が厳しかった感も。土佐春花賞3着からも軽視はできない。
ジュゲムーン 北海道のJRA認定戦を3勝し、全日本2歳優駿JpnI・5着、佐賀・ネクストスター西日本1着という実力馬。地元の3歳とは初対戦となるが、重賞連勝が濃厚だ。
ユアマイドリーム メンバー最多の7勝をマークし、近2戦を連勝。ただ単騎の逃げに持ち込めた土佐春花賞で粘れずの内容から距離延長は厳しそうだ。
ゾクゾク 金の鞍賞では逃げて3着。仙台屋桜特別は見せ場がなかったが距離が長かった印象。その点、1400メートルは歓迎だが相手が揃った印象がある。
その他、オリーブブランチ、カンビフレサン、ピクチャーカードが出走する。
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レースの狙い
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今年は当レースと好相性を誇る打越勇児厩舎の所属馬、宮川実騎手とも不在。実績断然ジュゲムーンを軸に推したい。ただほか11頭は同馬と未対戦のため、ドライブアウェイ、リケアマキアート、トサノマイヒメといった地元重賞勝ち馬の逆転も考えられる。同距離で争われた土佐有楽特別と同様のハイペースになれば、ヤマノアシオトや、最内枠リューノスら決め手ある馬の台頭があっても驚けない。
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