5月18日(日)に金沢競馬場にて、第33回北日本新聞杯(3歳・1700メートル・18時05分発走予定)が行われます。出走12頭のすべてが前走から距離延長で、金沢の1700メートルを経験したことがある馬もわずか。そうなると、同距離の金沢ヤングチャンピオンを制したダンナイが注目を集めることになるでしょう。ただ、距離延長を味方にできそうなタイプには要注意。そのあたりを考慮して、狙いを絞っていきたい一戦といえます。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は2勝、2着1回。近2年は1番人気が4着以下に敗れているが、2から4番人気が3着以内に入っている。また、過去5年の連対馬はすべて4番人気以内。21年の3着馬は8番人気、20年の3着馬は6番人気だったが、基本的には上位人気が優勢だ。連対馬はすべて、前走が2着以内。昨年はゼッケン4→6→5番の順だったが、それ以前の4回はゼッケン1番が3着以内に入っていた。4から5走前が前年の金沢の重賞だったという馬が1から2頭連対している。
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出走馬短評
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フークタオユエン 北海道でJRA認定戦を勝ち、名古屋に移って2勝をマーク。これまで重賞では4戦すべて6着以下だが、金沢の重賞で巻き返したいところだ。
ショウガマッタナシ 13戦して3着以内が11回の実績は上位だが、1700メートルの金沢ヤングチャンピオンで7着だった点は気がかり。ただ、力量的に侮れない。
ミヤギロード JRA条件交流戦では大敗したが、それ以外では善戦傾向がある成績。ひと押し不足の感は否めないが、距離延長で流れ込んでくる可能性は考えられる。
クリノチャールズ JRAでは2戦とも大敗したが、昨年末以降は金沢と高知で大崩れが少ない成績。連勝中の勢いも含めて、距離延長の今回も先行粘り込みが期待できる。
ダンナイ 今年初戦の若駒賞は仕上がりひと息で大敗したが、続く2走前は逃げ切り勝ち。古馬相手の前走は度外視可能で、改めて先行押し切りを期待していいだろう。
ゴールドパース 6月の新馬戦は大敗したが、立て直した2戦目以降は好走続き。差し脚を長く使えるタイプで、今回も立ち回り次第で善戦以上が可能だろう。
ビバロジータ 北海道のJRA認定新馬戦を勝ち、3戦目から金沢に移って重賞で1勝、2着2回と好成績。前走は反応が鈍く2着だったが、今季3戦目なら巻き返しが狙える。
タルバン JRAでは6戦して未勝利だったが、金沢では4戦3勝、2着1回と好成績。前走は辛勝でも好位付けのかたちを取れれば、重賞でも善戦以上が考えらえる。
ランワールドワン JRAでは大敗が続いたが、金沢では初戦3着で2戦目と3戦目を勝利。ただ、前走が好位のままという内容では、重賞の舞台では厳しそうだ。
そのほか、オンリーモーガン、エムティパル、エムザックドリームが出走する。
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レースの狙い
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クリノチャールズは金沢での連対率が100%で、距離延長の今回も先行押し切りが狙えそう。ショウガマッタナシは実績上位で、近3戦の成績からも大きく崩れることはないだろう。ダンナイは馬体重の増加傾向が気になるが、3歳馬同士の組み合わせなら首位争いが十分。ビバロジータは距離延長でどうかだが、地力的に侮れない存在といえる。移籍初戦から4戦連続連対のタルバンにも要注意。
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