5月15日(木)に笠松競馬場にて、第34回オグリキャップ記念(4歳以上・1400メートル・17時10分発走予定)が行われます。長らく2500メートルで実施されてきた笠松競馬の名物レースは、昨年から距離が短縮。そして今年も賞金額が増えて、1着は04年まで実施されていた全日本サラブレッドカップGIIIと同じ3000万円になりました。そこに臨むのは、遠征馬6頭を含む11頭。上位拮抗の激戦が予想される一戦です。
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過去の傾向
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1400メートルになった昨年のレースを振り返る。1着は兵庫のタイガーインディ(2番人気)で、2着は高知のヘルシャフト(1番人気)、3着は浦和のオメガレインボー(3番人気)。逃げたスペシャルエックスの直後を追走したオメガレインボー、ヘルシャフトを、最後の直線でタイガーインディが差し切った。上位3頭は、2走前までにダートグレードに出走し、その年の2月以降に重賞で2着以内に入っていた。
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出走馬短評
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ストリーム 北海道からの遠征馬。8着だった北海道スプリントカップJpnIII以外はすべて4着以内で、昨年の笠松グランプリを勝利。休み明け2戦目の上積みにも期待ができる。
ギガース 船橋からの遠征馬。最近2戦は大敗でも、前走の東京スプリントJpnIIIは相手強化、2走前は距離不適が敗因と考えてよさそう。この条件なら見限りにくい感がある。
アラジンバローズ 兵庫からの遠征馬。JRAで4勝を挙げ、地方移籍後に佐賀のサマーチャンピオンJpnIIIを制覇。遠征競馬で好成績を残している傾向も含めて侮れない。
エイトワン JRA時に南関東の条件交流戦で2勝して、昨秋の名古屋移籍後は10戦連続で連対。しかしここに入ると、時計的に見劣る感が否めない。
ルーチェドーロ 22年と23年は川崎所属で笠松グランプリを勝ち、昨年は名古屋所属で同レース3着。しかし休み明けの前走がひと息では、少々厳しいと言わざるを得ない。
セブンカラーズ エンプレス杯JpnIIに出走すればグランダム・ジャパン古馬春シーズンの優勝が狙えたが、距離適性からこちらに出走したと考えてよさそう。しかしこの相手では苦戦しそうだ。
ムエックス 船橋からの遠征馬。JRAの3勝クラスでは苦戦が続いたが、船橋移籍後は15戦して13連対と一変。しかし今回は初めてのコーナー4回での1400メートルという点が課題になる。
アウストロ 浦和からの遠征馬。昨年末に浦和のゴールドカップを勝ち、2走前は名古屋の梅見月杯を勝利。前走はコース替わりが響いたが、この条件なら巻き返しが狙えそうだ。
フクノユリディズ 兵庫からの遠征馬。2歳時に北海道で2勝して、兵庫移籍後は16戦13勝で前走は笠松の重賞を逃げ切り勝ち。しかし今回の相手では時計的に厳しいかもしれない。
そのほか、タイセイドリーマー、メルトが出走する。
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レースの狙い
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アラジンバローズは実績上位で、タイプ的に笠松の1400メートルも合いそう。昨年の笠松グランプリを制したストリームを対抗に取る。ギガースは最近の成績がいまひとつでも、好位付けのかたちが取れればチャンスあり。好位差しタイプのアウストロにも警戒したい。ムエックスは距離短縮がカギだが、立ち回りひとつで上位まで。セブンカラーズは相手が上がるが、3連勝式の候補としてなら一考できる余地がありそうだ。
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赤見千尋の予想にのる
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