5月18日(日)に盛岡競馬場にて、第50回シアンモア記念(3歳以上・ダート1600メートル・18時15分発走予定)が行われます。出走馬11頭のうち10頭の前走は水沢競馬場で、前哨戦の赤松杯から臨む馬が4頭、栗駒賞からが3頭。馬場状態を含めて条件がまったく違うだけに、前走の結果より盛岡マイルへの適性を中心に考えるほうがいいかもしれません。ただ、フジユージーンの存在は別格。今後に向けても注目が必要な一戦といえます。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(20から22年は水沢1600メートルで実施)。単勝1番人気は2勝、3着2回。23年は5→8→4番人気の順だったが、それ以外の4回の3着内馬はすべて4番人気以内となっている。連対馬10頭のうち8頭は、前走が赤松杯。同レースで2から5着だった馬が1頭だけ連対している。2から3走前に1600メートルで勝利していた馬が1頭だけ連対しているデータもある。
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出走馬短評
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グランコージー このレースでは22年が2着で、昨年が1着。昨夏以降に低迷が続いたが、今年は2戦2勝と立て直しに成功した感がある。
ライアン 南関東で2歳重賞を勝ち、3歳時は羽田盃で2着に入った後に苦戦が続いたが、昨年の岩手移籍後に復活。前走はマイル戦で勝ったが、本質的には中距離向きの感がある。
ヘリオス ダートグレードで馬券絡みがある実績は上位だが、岩手初戦の前走は道中の動きがいまひとつ。しかし今回の条件なら巻き返しが必至だ。
ミニアチュール 前走の栗駒賞は8着だったが、距離不足が敗因と考えてよさそう。今回の相手は強力だが、盛岡コースで8戦8勝の実績は侮れない。
スズカゴウケツ 23年のこのレースの2着馬だが、重賞ではひと押し不足という成績。昨秋は南関東で苦戦して、岩手復帰初戦の前走も差のある6着では、少々狙いにくい感がある。
ウラヤ JRAのダート1400メートルで3勝し、岩手では盛岡で絆カップを含む3勝。今季2戦は着順ひと息でも、大井の笹川翼騎手を起用した点は不気味に映る。
フジユージーン 前走の赤松杯は好位差しが届かずの2着でも、休養明けと不良馬場が響いた感も。盛岡コースに替わるのは悪くなさそうで、古馬重賞初勝利が期待できる。
ノーブルサターン 岩手の重賞を6勝し、このレースは23年が1着で昨年が3着。昨春以降は善戦止まりとなっているが、地力的に無視できないタイプだ。
ヒロシクン JRAでは初勝利を挙げた後が苦戦多数の成績だったが、岩手に移ってからは11戦8勝と一変。今回も逃げ切りを狙ってくるだろう。
グローリーグローリ 23年の赤松杯とあすなろ賞を勝ち、昨年は一條記念みちのく大賞典で2着に入ったが、それ以降は特別戦で2着まで。今回の組み合わせでは少々厳しい感が否めない。
そのほか、ギャレットが出走する。
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レースの狙い
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フジユージーンは前走が2着でも、コーナー2回の盛岡に替われば好位差しが届きそう。ヒロシクンは今回も逃げの一手で、前日の雨が馬場に残りそうな点もプラス材料といえる。ヘリオスは前走がいまひとつでも、移籍2戦目とコース替わりでの一変が十分。ミニアチュールは相手強化でどうかだが、盛岡で8戦8勝の実績は無視できない。ライアンは差し脚がいきる流れになれば上位争いに加わりそう。まくり脚があるウラヤも押さえておきたい存在といえる。
シアンモア記念(M1)(クリソベリル賞)オープン の出走表はこちら
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