6月29日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第19回柏林賞(4歳・20時00分発走予定)が行われます。ばんえい競馬独自の4歳シーズンの三冠はここからスタート。秋の銀河賞を経て、正月の天馬賞へと続いていきます。21年度メムロボブサップ、23年度キングフェスタ、24年度タカラキングダムと近年は4歳三冠馬が多く誕生していますが、3頭はすべてばんえいダービー馬。となると今年の主役はライジンサンということになりそう。ただ力量拮抗の感がある世代だけに、混戦という見立てが妥当かもしれません。
------------------------------
過去の傾向
------------------------------
過去5年の傾向から見ていく。単勝1番人気は1着と3着が各1回と苦戦ぎみ。1から3番人気のうち1頭しか3着以内に入っていないように波乱含みといえる。前哨戦の4歳オープン・ライラック賞の3から5着馬が計8頭馬券に絡んでいるデータもある。負担重量720キロのトップハンデを課された牡馬が【3-1-2-2】の好成績(今年のトップハンデはライジンサンの710キロ)。21年を除く4回では、ばんえいダービー馬が勝利を収めている。
------------------------------
出走馬短評
------------------------------
ホクセイポルシェ ナナカマド賞を勝った後は苦戦も多かったが、今年5月に約1年7カ月ぶりの勝利をマーク。大友一馬騎手が乗った近2走が上々だが、復活にはもう少し時間が必要だ。
ライジンサン イレネー記念、ばんえいダービーとも勝っているこの世代のチャンピオン。3月のクリスタル特別6着は最大50キロ差のトップハンデが響いた格好で、今回の30キロ差は有利に映る。
アヤノダイマオー ナナカマド賞の2着馬だが、3歳三冠すべてが離されての敗戦。ここも苦戦が予想される。
スマイルカナ ばんえい菊花賞、ばんえいオークスなど重賞3勝の強豪だが、近走は不振。ただライラック賞は10着とはいえ障害はひと腰と多少の変化は見られる。
ウルトラコタロウ 重賞で8戦してイレネー記念、ばんえいダービーを含む3着6回という善戦タイプ。ただ7着だったライラック賞をはじめ近走先行力が影を潜めているのは気になる。
ショータイム ナナカマド賞の3着馬で、その後の重賞ではひと息だが、秋から上昇して世代オープン特別戦で3走続けて3着。ライラック賞はカフカとコンマ8秒差で逆転が視野に入りそうだ。
ホクセイハリアー ばんえい大賞典1着、ばんえい菊花賞2着とクラス別定重量の重賞では好成績。惜敗の2着だったライラック賞から1、3着馬とのハンデ差が広がるのは有利だ。
フレイムファースト 今季は5月の初戦を勝ち、続くライラック賞が4着、自己条件のB2級が3着と気配上々。とはいえ3歳以降の重賞では結果が出ていない。
カフカ 軽ハンデを武器に、年長の牝馬相手のカーネーションカップで重賞初制覇を果たすと、ライラック賞と連勝。ただ今回はA2昇級初戦で680キロと条件的には厳しくなる。
その他、ユーフォリアが出走する。
------------------------------
レースの狙い
------------------------------
ライジンサンは実績断然だが、2カ月以上レース間隔が空いたときは馬券絡みなし。前哨戦・ライラック賞2着など好調なホクセイハリアーを中心に推す。カフカにはこれまでのような軽量利はないが、ライラック賞勝ちの戦歴は魅力。もちろんライジンサンはまともならアッサリがあり3番手評価。ライラック賞3着ショータイムは勝ちみに遅いが押さえには必要だろう。
柏林賞(BG3)4歳オープン別定 の出走表はこちら
齊藤修の予想にのる