重賞レース直前情報 |
6月25日(水)に浦和競馬場で、第29回さきたま杯JpnI(3歳以上・1400メートル・18時50分発走予定)が行われます。JRAからはエンペラーワケア、シャマル、コスタノヴァ、チカッパ、タガノビューティーが出走。地方他地区からはヘリオス(岩手)が遠征し、地元南関東勢はティントレット(大井)ら6頭が迎え撃ちます。12頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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24年からJpnIに昇格し定量戦となった。その昨年は1着レモンポップ(1番人気)→2着イグナイター(3番人気)→3着シャマル(2番人気)と堅い決着。レモンポップはサウジカップG1・12着以来、約4カ月の休み明け。イグナイターはドバイゴールデンシャヒーンG2・5着以来、3カ月弱ぶりの実戦だった。本競走の施行時期が6月中旬に繰り下がった関係で、中東などからの帰国馬も調整期間が取りやすくなったと言えるかもしれない。前走海外組は今後も注目したい。前走が国内だった馬はかしわ記念JpnIやフェブラリーステークスGI組が有力。距離1400メートルはスプリンター、マイラーのどちらでもこなしやすいが、さきたま杯JpnIにおいてはマイラーの方が圧倒的に好走馬は多い印象だ。またコース形態上、差し馬よりも先行馬が有利だ。南関東勢は浦和1400メートルで実績がある馬は特に注意。
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JRA所属馬短評
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エンペラーワケアは24年根岸ステークスGIII、武蔵野ステークスGIIIを勝利。2走前のフェブラリーステークスGIは3番人気で5着だったが、1枠1番が仇になった印象で、GI/JpnIでも勝ち負けできる地力がある。ただ、前走黒船賞JpnIIIは逃げたシャマルを追いかけて道中は常に忙しく、直線では脚色が同じになって3着に終わった。地方の馬場との相性がまだ今ひとつなので、慣れが必要かもしれない。
シャマルは昨年のさきたま杯JpnIが3着。逃げたレモンポップをマークしながら最後までしぶとく食い下がっており、レース内容は悪くなかった。今年も黒船賞JpnIII→かしわ記念JpnIと連勝して本競走に挑む。7歳ながら充実しており、前年以上の成績も期待できる。
コスタノヴァは2走前のフェブラリーステークスGIを勝ち、前走かしわ記念JpnIは1番人気に支持されたが3着。地方で実績がなかったため、こうなることは十分想定できた。それでも最後はいい脚を使ってシャマルとの差を詰めており、内容は悪くはなかった。今回も東京と同等のパフォーマンスは望めそうにないので、断然の中心というわけにはいかないが、勝ち負けにはなるだろう。
チカッパは昨年、3歳で東京盃JpnIIを制し、佐賀・JBCスプリントJpnIではハナ2着と惜敗。将来が有望なスプリンターだ。その後、カペラステークスGIII・6着、リヤドダートスプリントG2・10着だが、見直しが必要。相手は手ごわいが、力を出し切れれば十分勝負になるはず。
タガノビューティーは昨年のさきたま杯JpnIでは3着シャマルとクビ差の4着。今年は根岸ステークスGIIIで落馬競走中止となり、その後フェブラリーステークスGI・8着、かしわ記念JpnI・7着だが、力が衰えた印象はない。展開が嵌まればチャンスがありそう。
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地方所属馬短評
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ティントレット(大井)は昨年の北海道スプリントカップJpnIIIでチカッパの3着と好走。3走前の東京スプリントJpnIIIは10着に敗れたが、近2走は大井、浦和で勝利している。まだGI/JpnIでは厳しそうだが、どこまで通用するか。
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予想のポイント
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JRA勢が昨年以上に強力なメンバー構成。その中でもかしわ記念JpnI組が中心になるだろう。JpnI連勝を狙うシャマルに対し、今度はコスタノヴァが雪辱を果たせるかに注目。展開が向けばチカッパの末脚も怖い。
※浦和競馬のダートグレード競走は、市中銀行会員のみ投票できます。
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