6月22日(日)に高知競馬場にて、第53回高知優駿(3歳・1900メートル・18時15分発走予定)が行われます。5月の黒潮皐月賞に続く高知3歳三冠の二冠目は、距離が一気に500メートル延長されての1900メートル戦。年明けのJRA交流・竜頭盃を使われた馬以外にとっては未知の舞台となります。しかし、昨年までの地方全国交流から地元馬限定となったことで、出走馬の力量比較はしやすくなった印象。1800メートルでの前哨戦・山桃特別の結果も参考に検討したいところです。
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過去の傾向
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過去5年の傾向から見ていく。単勝1番人気は2勝、3着2回。2、3番人気のどちらかは連対しており、6番人気以下での3着以内は21年の2着馬(11番人気)のみとなっている。昨年までは地方全国交流だったため高知所属で3着以内に入った11頭に絞ってみていくと、黒潮皐月賞出走馬の馬券絡みが8頭あるが、すべて4着以内から。21、23、24年は両レースとも制し二冠を達成した。なお24年2着ワンウォリアーは2歳冬の準重賞・満天星特別(1800メートル)で勝利、23年1着ユメノホノオや24年3着マジックセブンは5月の山桃特別(1800メートル)で勝利しており、中距離経験はあったほうがいい。
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出走馬短評
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オリーブブランチ JRA交流・竜頭盃、山桃特別とも3着と中距離で崩れていないのが魅力。とはいえ通算未勝利では押さえまでが妥当だろう。
ヤマノアシオト 長く使える脚が武器だが、3歳になっての3連対は赤岡修次騎手ですべて先行策と新味をみせたかたち。JRA交流・竜頭盃2着、山桃特別1着と実績があり乗替わりでも軽視できない。
ユラリユラメイテ 仙台屋桜特別2着、黒潮皐月賞3着、山桃特別2着と好調な近況。今回は手替わりになるが、内枠から先行できれば勝ち負けが期待できる。
リューノス 北海道デビューで、高知ではJRA交流・竜頭盃でヤマノアシオトとの一騎打ちを制し、1800メートルの満天星特別2着、山桃特別4着と中距離に良績。6着だった黒潮皐月賞から前進が期待できる。
リケアマキアート 小牧太騎手にスイッチした黒潮皐月賞ではジュゲムーンに離されたとはいえ2着に健闘。中距離は初だが、父リアルスティールならこなせる素地はありそうだ。
ミラクルドリーム 北海道で2着4回からの高知では4勝を挙げ土佐春花賞でも2着と活躍。門別1700メートルで7着、山桃特別6着と中距離で苦戦しているが、ともに敗因は出遅れだった。
リバイブローズ 12月の普通競走でデビュー勝ちすると、JRA未勝利との交流戦でも2、2、1着と好走続き。約4カ月ぶりの実戦だが、高知県知事賞を制したティアップリバティが母という血統も含め注目だ。
ゾクゾク 新馬戦での1勝のみだが、馬券絡みは多数。ただ黒潮皐月賞4着など近3走が見せ場に乏しい走りなのは気にかかる。
ジュゲムーン 久々の地元戦となった黒潮皐月賞では、全日本2歳優駿JpnI・5着の実力をみせつけ圧勝。ここも人気に応えてくれそうだ。
その他、セキショウイダイ、カンビフレサン、ピクチャーカードが出走する。
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レースの狙い
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ジュゲムーンは黒潮皐月賞では単勝1.1倍に応え直線では5馬身差の独走劇。未対戦馬はいるがここも主役にふさわしい。黒潮皐月賞2着リケアマキアートは中距離もこなせそうで相手筆頭。スタートが五分ならミラクルドリームに浮上の余地が生まれる。12月デビューのリバイブローズには未知の魅力があり惑星的存在。距離経験がある馬からリューノスとヤマノアシオトを押さえに。
高知優駿(ダノンレジェンド賞)3歳3歳 の出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
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