6月4日(水)に名古屋競馬場にて、第55回東海優駿(3歳・2100メートル・18時10分発走予定)が行われます。今年も賞金額が上がり1着賞金1400万円になった東海地区の3歳頂上決戦には12頭がエントリー。6年連続で単勝1番人気馬が勝利を挙げているだけに、5戦5勝のカワテンマックスが1番人気に支持されるかどうかも注目点となります。ただ、駿蹄賞での2着サンヨウテイオウとの差はわずか。ここで結果が変わる可能性があるかもしれません。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(21年までは旧・名古屋競馬場の1900メートル。22年は2000メートル)。勝ち馬はすべて1番人気。2番人気馬は2着2回、3着1回だが、3番人気馬は2着が1回だけ。ただし、6番人気以下で馬券に絡んだのは、20年と22年の3着馬(各11、6番人気)だけだ。勝ち馬はすべて、前走が重賞で1着(駿蹄賞の1着馬は4勝、3着1回)。名古屋・スプリングカップで3着以内に入っていた馬が1から2頭連対している。現在の名古屋競馬場での過去3年は、ふた桁馬番の馬が3着以内に1から2頭入っている。
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出走馬短評
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カワテンマックス 8月の新馬戦を快勝し、休み明けの駿蹄賞も勝利して5戦5勝の好成績。差して勝った前走は新しい面を見せたかたちで、引き続き注目できそうだ。
エバーシンス 今回が19戦目で上積みは微妙だが、相手なりに動ける点には注意が必要。距離延長でも展開が向いて上位に食い込んでくる可能性は秘めていそうだ。
アキヨシパワー 北海道の普通競走での1勝と、名古屋での2勝は1700メートル。駿蹄賞は勝負どころで落馬(競走中止)したが、今回はこのレースを5勝している今井貴大騎手に乗り替わる点が不気味だ。
ヴィリケン 昨年6月の勝利からは善戦までだが、駿蹄賞は後方からしぶとく伸びて5着に健闘。ただ、現状ではそれ以上を望むのは少々厳しいかもしれない。
サンヨウテイオウ 北海道で3戦し3、3、4着からの名古屋では重賞で苦戦が続いていたが、特別戦3連勝で臨んだ駿蹄賞はクビ差2着。今の勢いは侮れない。
スイッチブレード 4走前に2000メートルの準重賞で勝利を挙げたが、その後の3戦は善戦止まり。駿蹄賞で先行して粘れなかった(7着)内容からは、少々厳しい感が否めない。
エレインアスティ 昨秋のネクストスター名古屋を勝ち、続くゴールドウィング賞は6着だったが、前走の東海クイーンカップはクビ差2着。ただ、逃げきれるほどの馬力があるかは微妙だ。
テレヴァカ 8月に初勝利を挙げてから大敗多数の成績だったが、最近2戦は好位差しで連勝と一変。人気薄での好走でも、フロック視するのは危険かもしれない。
ラガマフィンガール JRAでは1月の1戦だけで、3月中旬から名古屋所属で5戦3勝。駿蹄賞はカワテンマックスからコンマ8秒差の4着で、ここでも善戦以上の可能性を秘めている。
スターサンドビーチ 3連勝の勢いで臨んだネクストスター笠松は内で包まれて見せ場がなかったが、距離を延ばした最近2戦が好成績。3年連続2着の渡邊竜也騎手の“ダービー”初勝利なるかにも注目だ。
そのほか、ライフフルスマイル、カワテンティアラが出走する。
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レースの狙い
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カワテンマックスは駿蹄賞がクビ差の辛勝でも、休み明け2戦目の上積みが見込めそうで連勝継続に期待。スターサンドビーチは最近2戦の差し脚が優秀で、今回の距離も歓迎材料と考えていいだろう。4戦連続連対のサンヨウテイオウにもチャンスがありそうで、この三つ巴を本線としたい。相手なりに差を詰めてくるエバーシンス、上昇度が目立つラガマフィンガール、テレヴァカを3連勝式の候補として挙げておく。
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