重賞レース直前情報 |
6月18日(水)に川崎競馬場で、第61回関東オークスJpnII(3歳牝馬・2100メートル・20時10分発走予定)が行われます。JRAからはメモリアカフェ、クリノメイ、ツキノアカリ、クリノスワローが出走。地方他地区からはコパノエミリア(名古屋)ら2頭が遠征し、地元南関東勢はベルグラシアス(大井)ら8頭が迎え撃ちます。3歳牝馬14頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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過去5年で3着以内に入った15頭のうちJRA馬は10頭。JRA勢が優勢なのは間違いないが、上位を独占したのは23年だけだ。基本的にこれまでのダート実績が重要で、鳳雛ステークスや伏竜ステークスといったJRAの中距離・オープン特別で好走実績がある馬が最有力だ。しかし今年のように目ぼしいオープン実績馬がいない場合は1勝クラスの勝ち方が強かった馬や、能力が高そうな馬を見定めていくしかない。3着以内に入った地方馬5頭中3頭は前走東京プリンセス賞の1着馬。24年2着ミスカッレーラ(船橋)は同4着と、勝っていなくても要注意。同馬の場合はこのレースと相性がいいエーピーインディ系のシニスターミニスター産駒だった。
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JRA所属馬短評
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メモリアカフェはダート巧者を続々と出しているナダルの産駒。2戦目の未勝利(中山ダート1800メートル)を7馬身差で圧勝すると、前走3歳1勝クラス(東京ダート1600メートル)を制して連勝。中団馬群の中で折り合い、直線は馬場の真ん中から鋭く抜けてきてパイシャオピンとの追い比べを勝った。クビ差だったが、勝ち時計は優秀で能力は相当高い。距離2100メートルはベストでないかもしれないが、折り合いがつけば大丈夫だろう。
クリノメイは初ダート。オルフェーヴル産駒にはダートで大化けしたウシュバテソーロやマルシュロレーヌがいる。やってみないとわからないが、どうなるか注目したい。
ツキノアカリはダートで5戦2勝。3月に牝馬限定の未勝利(阪神ダート1800メートル)を好時計で勝ち、前走牝馬限定の1勝クラス(京都ダート1800メートル)で2勝目を挙げた。両レースともに減量の田山旺佑騎手が騎乗したことと、終いを生かす競馬ができたのが良かった印象だ。今回は環境が変わるが、血統的に距離延長は歓迎そうなので、末脚を生かせれば楽しみだ。
クリノスワローはダートで3戦2勝。前走牝馬限定の1勝クラス(阪神ダート1800メートル)は3番手で追走し、直線は前の2頭が抜けたかたちだったが、しぶとく脚を伸ばしてつかまえた。レースのラスト1ハロンが14秒6とかなり失速したことが大きかったが、勝負根性があると前向きにとらえたい。いきなり重賞・オープンでどうかだが、力は出し切りたいところ。
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地方所属馬短評
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ベルグラシアス(大井)は3走前のスターバーストカップ(大井2000メートル)でナイトオブファイア(羽田盃JpnI・2着)の2着。前走東京プリンセス賞は中団よりも後ろで追走し、4コーナー手前から動いて最後の直線に入ると、外から豪快な末脚で突き抜けた。今回はコースが替わるが、距離2100メートルを苦にしなさそうなのは強み。あとはJRA勢との力関係だ。
グレアネオンライト(船橋)は前走東京プリンセス賞を13番人気で2着と激走。道中は後方で待機し、勝ち馬よりも遅れて仕掛け、最後直線大外からしぶとく伸びた。距離が延びてさらに持ち味が発揮できるようならばおもしろい。
プラウドフレール(船橋)は浦和・桜花賞を制し、前走東京プリンセス賞で南関東牝馬二冠制覇に挑んだが結果は5着。早目に動いたわりには踏ん張ったと言えるが、残り100メートルで脚が止まった印象だ。距離2100メートルをどう克服するかが鍵となる。
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予想のポイント
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中心はメモリアカフェ。ナダル産駒はクレーキング、メルキオルなど地方のダートグレードでも結果を出しており、本馬にも期待がかかる。JRA勢の中ではツキノアカリが2番手評価。あとは東京プリンセス賞組がどこまで食い込めるか。
※川崎競馬のダートグレード競走は、市中銀行会員のみ投票できます。
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