6月5日(木)に園田競馬場にて、第63回六甲盃(4歳以上・1870メートル・16時05分発走予定)が行われます。地方全国交流という条件の重賞には、大井から1頭、船橋から2頭が参戦。対する地元兵庫所属馬は、昨年の覇者であるラッキードリーム、重賞を4勝しているマルカイグアスが実績上位といえます。ただし、そのほかにも展開ひとつで上位に食い込めそうな馬が多数。混戦模様と考えるほうがいいかもしれません。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(23年までは2400メートル)。昨年は2→5→8番人気の順だったが、それ以前は1番人気馬が1勝、2着3回と好成績(昨年の1番人気馬は大井のセイカメテオポリス=7着)。3着内馬15頭のうち13頭は5番人気以内となっている。連対馬はすべて3走前が重賞。その年の白鷺賞に出走していた馬が1頭だけ連対している(白鷺賞1着馬は2勝、2着2回、3着1回だが今年は不在)。連対馬は、兵庫と他地区の組み合わせ。兵庫所属の連対馬はすべて、前走が1870メートルとなっている。
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出走馬短評
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ノットリグレット 船橋からの遠征馬。北海道の2歳重賞で2着があるが、3歳時は大井の重賞で3戦して5着が最高。しかし今回の組み合わせなら善戦以上が考えられる。
テーオーターナー 園田金盃はしぶとく伸びて4着に入り、続く新春賞は9着だったが、最近3戦は4着以内と善戦続き。ひと押し不足の感はあるが、連下の穴で一考できる余地はある。
マルカイグアス 最近2戦は重賞で2、4着止まりだが、前走の白鷺賞は展開が合わなかった印象で度外視可能。園田金盃を制した実績と鴨宮祥行騎手との再コンビは魅力的だ。
ツムタイザン 園田金盃は逃げて大敗したが、その後は差しに回って4戦連続で掲示板内。実績的には互角以上といえるだけに、昨年の3着以上の可能性を秘めている。
フラフ JRAでは3戦とも大敗したが、兵庫に移ってから14戦12勝と好成績。唯一の重賞出走だった新春賞は6着でも、先行粘り込みに警戒する手は考えられる。
ヒロイックテイル 船橋からの遠征馬。JRAで5勝を挙げ、昨年の名古屋グランプリJpnIIは高知所属で2着と好走。ただ、船橋移籍後は2戦とも大敗している。
アキュートガール 最近の成績は良好でも、4走前の牝馬限定重賞で逃げ粘れなかった点は気がかり。地力的には侮れないが、ここに入ると少々厳しいかもしれない。
メイショウハクサン 4カ月ぶりの前走は差し脚が届いて久しぶりの勝利。重賞での実績はいまひとつでも、立ち回りひとつで食い込んでくる可能性が考えられる。
ラッキードリーム 昨秋の大井移籍後は5戦1勝と厳しかったが、兵庫復帰となった前走は3着。園田では12戦すべて3着以内で、昨年のこのレースを制した実績がある。
ゴールドレガシー 大井からの遠征馬。JRAのダート1800メートルで4勝して、大井移籍後は12戦のうち3着以内が10回と安定。脚質的に、園田コースが合う可能性がある。
そのほか、サンライズホープ、ベストオブラックが出走する。
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レースの狙い
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ラッキードリームは兵庫に戻っての2戦目で、園田競馬場で崩れていない成績を信頼。差し脚を長く使えるゴールドレガシーが強敵だ。マルカイグアスは最近2戦がいまひとつでも、休養で立て直した効果に期待して3番手にマーク。ツムタイザンは堅実に差を詰めるタイプで、昨年の3着馬という点も含めて警戒しておく。フラフは好位付けのかたちが取れれば善戦以上が狙えそう。ノットリグレットは力量的に微妙でも、早めに動けるようなら上位まで。
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