6月1日(日)に佐賀競馬場にて、第67回九州優駿栄城賞(3歳・2000メートル・18時05分発走予定)が行われます。全国各地で実施される3歳馬のチャンピオン決定戦は、今年も佐賀競馬場からスタート。出走12頭のなかでは一冠目・佐賀皐月賞の上位3頭が有力といえそうですが、5連勝中で重賞初挑戦となるツモが惑星的存在。デビューから2カ月強で、この大舞台へ臨む長谷川蓮騎手にも要注目です。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気は2勝、3着3回。2着には2から4番人気が入っている。3着内馬15頭のうち12頭が3番人気以内と、上位人気が優勢。ちなみに、21年は10番人気が3着、22年は6番人気が1着、23年は4番人気が2着に入った。3着内馬のうち13頭は佐賀皐月賞に出走。前走が佐賀皐月賞以外で1着だった馬が3頭連対している。飛燕賞で3着以内だった馬が、1頭だけ3着以内に入っている点が興味深い。
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出走馬短評
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パームビーチ 2歳時に2勝を挙げ、今年も1勝したが、重賞では9、10着と大敗。今回も先行策を取ってどこまで粘れるかというところだろう。
アオイノユメ 勝ち星は昨年6月末のひとつだけだが、重賞で2着1回、3着3回と相手なりに動ける点が武器。今回も展開ひとつで善戦以上が見えてきそうだ。
ミトノドリーム デビューから3連勝でネクストスター佐賀を勝ったが、休養明け初戦のネクストスター西日本は大敗で、佐賀皐月賞は2着。地力的に侮れない。
プレミアムカインド 8月末の新馬戦を勝った後に低迷したが、冬場に復調して花吹雪賞を制覇。近2戦は善戦までだが、前崩れになれば出番が回ってきそうだ。
ツモ 2月のデビュー戦はクビ差2着に敗れたが、その後は早め先頭から押し切る競馬で5連勝。今回は負担重量増での大舞台だが、未知の魅力は秘めている。
ムーンオブザエース 11戦して3着内率100%で佐賀皐月賞など重賞を2勝している実績は魅力。今回も好位付けから差し切る可能性が十分だ。
ガマダス 2歳時に2勝を挙げたが、年明け以降は好走と大敗の差がある成績。今回が今年の10戦目という点からも、上積みは見込みにくい。
ビービーシャルム 北海道では4戦未勝利だったが、佐賀では移籍初戦から5戦連続で連対。しかし休養後の今年は苦戦続きで、体重の減少傾向も気にかかる。
ハクアイアシスト 1月の佐賀若駒賞を勝ち、続く花吹雪賞はクビ差の2着。前走の佐賀皐月賞は大敗したが、長く使える末脚に警戒しておく手はあるだろう。
そのほか、アニーブレイク、サガノオジョウサン、ポリスヴィークルが出走する。
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レースの狙い
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ムーンオブザエースは大崩れがない成績が魅力で、今回も好位からの差し脚が届く可能性が高そう。ミトノドリームは最近の成績がいまひとつでも地力は上位で、休み明け3戦目での前進に期待して2番手に推す。ツモは新人騎手でどうかだが、5連勝中の勢いを評価して単穴にマーク。差し脚を長く使えるアオイノユメにも警戒したい。ハクアイアシストは前走が末脚不発でも、相手なりに動ける傾向には注意が必要。プレミアムカインドは叩き3走目で馬体重が戻るようなら一発も。
九州優駿栄城賞(レイデオロ賞)3歳オープン の出走表はこちら
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