6月15日(日)に佐賀競馬場にて、第8回佐賀王冠賞(3歳以上・2000メートル・18時05分発走予定)が行われます。夏の佐賀競馬の重賞は短距離が中心でしたが、18年にこのレースが創設され、21年には1750メートルの九州チャンピオンシップが誕生。出走各馬は22年秋から始まった2000メートルの地方全国交流重賞・鳥栖大賞を目標にしたいところ。当日は水分量が多い馬場状態になりそうで、その点を考慮して予想する必要があるかもしれません。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は3勝、2着1回。22年は3→7→4番人気の順だったが、それ以外の年の連対馬は3番人気以内。なお、3着馬はすべて4から6番人気となっている。連対馬はすべて、前走が3着以内。その年の佐賀スプリングカップで4着以内だった馬が1から2頭連対している。最近5年の勝ち馬は6歳以上。5歳以下で3着以内に入ったのは、昨年の2着馬(5歳)と20年の2着馬(4歳)で、ベテランが優勢となっている。
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出走馬短評
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ダノンターキッシュ JRA時は芝中距離で2勝を挙げたが、ダートでは7戦いずれも6着以下。しかし佐賀2戦目の前走は先行粘り込みで2着と、良化している感がある。
マナホク 北海道で4勝を挙げ、岩手移籍初戦の不来方賞(当時は岩手限定)を勝ち、今年から佐賀所属で堅実な差し脚で善戦続き。今回も展開次第で見せ場以上が狙えそうだ。
テイエムフォンテ JRA時に地方条件交流戦を含む2勝を挙げ、昨年の移籍後は6勝をマーク。今年は10戦1勝でもすべて5着以内で、引き続き相手なりに動けそうだ。
ビキニボーイ 2歳夏にJRAで勝利を挙げ、3歳春は兵庫で4勝して、JRAを経て昨秋から佐賀で6勝。前走の佐賀スプリングカップは早め先頭から押し切りと、地力をつけた感がある。
アエノブライアン 大井で7勝を挙げ、昨年の佐賀初戦から9戦連続で連対し、重賞を2勝。前走は道中の反応ひと息で4着だったが、地力は上位で見限りは危険だ。
ウインレゼルヴ JRA時に地方条件交流戦を含む2勝を挙げ、その後は高知で3勝、大井で5勝、兵庫で3勝。今回は移籍初戦で重賞と厳しいが、穴で一考できる余地がある。
コスモファルネーゼ 大井で5勝を挙げ、今年から佐賀所属で4勝、2着2回と好成績。堅実に差を詰めるタイプで、今回も仕掛けひとつでチャンスがある。
そのほか、インテンスフレイム、エイシンダンシャク、フルークツォイクが出走する。
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レースの狙い
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ビキニボーイは距離延長は問題なさそうで、再度の好位差しが狙えそう。アエノブライアンは休み明けでどうかだが、実績を評価して相手筆頭に指名する。コスモファルネーゼは最近3戦の内容が良好で、ここでも仕掛けひとつで勝機あり。ウインレゼルヴは相手関係が微妙でも、善戦傾向を評価して連下に押さえる。ダノンターキッシュはひと押し不足でも、好位からの流れ込みに警戒しておく。
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