7月8日(火)に金沢競馬場にて、第1回金沢クイーン賞(3歳以上牝馬・1500メートル・18時25分発走予定)が行われます。出走馬は4歳から7歳までの11頭で、そのうち9頭が2走前までに3着以内がありますが、前走が重賞やA1級一組以外だった馬が8頭いる顔ぶれ。実績と勢いのどちらを取るかが悩みどころといえます。気温が高い時季ですが、トライアルのここで好成績を残して8月5日の読売レディス杯に向かう馬の登場に期待したい一戦です。
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過去の傾向
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準重賞として実施されていた過去5年の結果をみていく。1番人気馬は4勝、3着1回。2から4走前が重賞で5着以下だった馬が1から2頭連対しているのが特徴的だ。7番より外枠から発走した馬が7頭馬券に絡んでおり4勝、2着2回。ただし、馬番2から4が3着以内に1から2頭入っているデータもある。中川雅之厩舎が4年連続で連対(そのうち3回はベニスビーチによるもの)。また、高橋俊之厩舎も過去5年で2着が4回と健闘している。近4年は、前走が重賞だった馬が1頭だけ連対。
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出走馬短評
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ソングフォーユー JRAの芝で善戦し、その後は兵庫で8戦6勝と好走して、JRAへ戻って1勝クラスの芝で3着2回。2走前から金沢所属となり、今回は2走前と同様の逃げ粘りを狙いたいところだ。
シスターアクト 北海道の2歳普通競走を勝ち、大井に移って2勝を挙げたが、昨秋以降は苦戦続き。しかし金沢では4戦して6頭立ての最低人気で勝つなど1から3着各1回と、地力が戻った感がある。
コパノフランシス JRAのダート短距離で1勝し、高知で6勝を挙げたが、昨春の金沢移籍後は14戦1勝。ただ、先行策からの残り目には警戒が必要だ。
ショウガフクキタル 2歳時に3勝を挙げ、昨秋にMRO金賞を含む3連勝をマーク。今季の成績はいまひとつでも、牝馬限定戦の組み合わせでは無視しにくい。
ホウオウジュレップ JRAと高知で1勝して、金沢に移ってから本格化。今年は2月に大井で勝ち、3月の金沢再転入後は6戦すべて3着以内と好調を維持している。
ポンヌフ JRAと南関東で善戦し、今年2月に名古屋で初勝利を挙げると、2走前はお松の方賞で3着。前走から金沢所属で、再度の差し脚発揮が期待できる。
ハリウッドスマイル 北海道の2歳普通競走で1勝し、2歳秋から金沢所属で3歳時の24年にノトキリシマ賞、今年はお松の方賞と牝馬限定重賞を勝利。好成績が続くタイプで、今回も無視できない存在だ。
リケアマロン 3歳時に金沢の重賞を2勝して、岩手の3歳牝馬限定重賞を勝利。前走の百万石賞で大敗した影響は気になるが、この条件なら地力は上位だ。
ダイヤモンドライン 重賞では3歳時のサラブレッド大賞典の1勝だけだが、2着は6回と実績十分。最近2戦は掲示板止まりだが、前崩れの展開になれば出番がある。
ヤマメクィーン JRA未勝利から金沢に移って8連勝して、今年も4勝と勢い十分。今回は初の重賞でどうかだが、ルーチェドーロの半妹という血統を含めて侮れない。
そのほか、クールドレーヌが出走する。
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レースの狙い
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混戦だが、今季の成績が良好なホウオウジュレップを中心視。リケアマロンは牡馬一線級が相手だった前走が度外視可能で、距離短縮と主戦騎手に戻っての巻き返しに期待する。ヤマメクィーンは相手が上がるが、好位差しのかたちが取れそうで3番手にマーク。先行してしぶといハリウッドスマイルにも警戒しておく。善戦傾向があるショウガフクキタル、転入2戦目のポンヌフにも要マーク。
金沢クイーン賞(ハクサンアマゾネス記念)3歳上牝馬牝馬の出走表はこちら
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