7月6日(日)に盛岡競馬場にて、第18回サファイア賞(3歳・芝1700メートル・18時15分発走予定)が行われます。昨年の盛岡は芝コースのコンディションが整わず、多くのレースがダートに変更。しかし今年は状態が良好とのことで、この日から芝での戦いが始まります。岩手所属の3歳馬による重賞には12頭が出走。昨年までの2400メートルから距離が短縮されましたが、引き続き芝への適性を中心に推理していきたい一戦といえます。
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過去の傾向
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同時期に3歳の芝オープンが組まれていた過去4年の結果をみていく(昨年の当レース、21から23年は芝1600メートルの準重賞・はまなす賞が対象)。1番人気は2、3着各1回。6番人気以下が3着以内に1頭だけ入っている。前走が岩手以外だった馬が1頭だけ連対。3着内馬12頭のうち牡馬は2頭だけで、近3年の連対馬はすべて牝馬、さらに近2年は3着以内がすべて牝馬となっている。3走前までに1800メートル以上に出走していた馬が1から2頭連対している。
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出走馬短評
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ミヤギヴォイジャー 2歳時に3勝を挙げ、金杯で2着に入り、今年はスプリングカップで3着と健闘したが、近4戦が苦戦。ただ、芝で変わる可能性は秘めている。
エイシンダリア 盛岡芝1000メートルの新馬戦を勝ったが、2戦目は大敗で、JRAに移って2戦とも10着。さらに前走が園田で最下位では、岩手の芝に戻っても強調しにくい。
コニパ 盛岡ダート1000メートルの新馬戦を圧勝し、5戦目に水沢のマイルで2勝目。重賞では7回すべて5着以下に敗れているが、小柄だけに芝は合うかもしれない。
マナホクラニ 北海道から移った昨年8月の岩手初戦で圧勝したが、その後は安定感に欠ける成績で年末に2勝目。今年も北海道から転入したが、芝とこの距離は微妙かもしれない。
アイヨトワニ JRAで5戦未勝利でも、芝での2戦は善戦。岩手では移籍2戦目から7戦連続3着以内と上々で芝替わりも魅力だが、馬体重の減少傾向が気にかかる。
ゲレル JRAでは6戦すべて芝に出走して3着と5着が1回ずつ。岩手では移籍初戦からダートで4連勝して、前走は出遅れが響いて敗れたが、この条件なら巻き返しが狙える。
フタイテンホイール 昨夏に岩手4戦目で初勝利を挙げ、JRAの芝で6戦。岩手復帰後は7戦いずれもひと押し不足だが、芝に替わる点は悪くなさそうだ。
ラヴェイ 北海道のJRA認定新馬戦を快勝し、昨秋の岩手移籍後は金杯を含む2勝をマーク。しかし、スプリングカップで2着に入った後の3戦が大敗では、少々狙いにくい感がある。
ユウユウスプレマン 初勝利まで16戦を要したが、その後の3戦は重賞に出走してイーハトーブマイルで4着。力量的には微妙でも、芝で差し脚を見せる可能性がある。
サンカリプソ 北海道の2歳普通競走で初勝利を挙げ、岩手でも水沢の普通競走で2勝。重賞5戦で4着が最高という成績では、条件替わりでも厳しいかもしれない。
リュウノドラゴン JRAでは3戦未勝利だが、岩手移籍後は7戦3勝、2着1回と上々。重賞では2回とも苦戦したが、大型馬でも芝コースでの変わり身には警戒が必要だ。
そのほか、タイセイアキュートが出走する。
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レースの狙い
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ゲレルは半兄にJRA芝でオープンに上がった馬が2頭いる点を含めて、素質上位と判断。ブラックタイド産駒のもう1頭アイヨトワニも最近の成績を含めて注目したい。芝替わりがプラスに出そうなリュウノドラゴンが3番手。差し脚があるユウユウスプレマンにも警戒しておく。コニパとミヤギヴォイジャーは芝が合う可能性がありそうで穴に一考。
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