7月11日(金)に園田競馬場にて、第18回兵庫サマークイーン賞(3歳以上牝馬・1700メートル・19時55分発走予定)が行われます。今年は大井から2頭、船橋、川崎から各1頭が参戦。前走が条件クラスだったという馬が大半で、人気薄の馬がたびたび上位に入っている過去の傾向からも、高配当が出る可能性が高いと考えていいかもしれません。メンバー的にも、各騎手の仕掛けが見どころになる一戦です。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気馬は3勝、2着1回。5番人気以下の馬が1頭だけ連対しているのが特徴的だ。連対馬10頭のうち8頭が遠征馬で、21、24年は3着以内を独占した。その年の佐賀ヴィーナスカップで3着以内に入っていた馬が1頭だけ連対。馬番1から5が9頭連対と、内枠が優勢の感がある。
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出走馬短評
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オモチチャン 11月のデビューから地元で6戦連続3着以内に入り、佐賀遠征のル・プランタン賞を勝利。ただ、その後の2戦は6、11着で、初の古馬戦という点は心配だ。
ラヴィアン JRA未出走から兵庫へ移り、3歳5月の初戦から14戦12勝、2着2回の成績で今年1月にはコウノトリ賞を勝利。最近3戦は3、5、3着でも、牝馬限定戦なら上位食い込みが可能だろう。
マルグリッド 3歳重賞ではル・プランタン賞を勝ち、ほか2着3回と好走。古馬になってからは好走と大敗の差があるが、立ち回りひとつで善戦の目が出てきそうだ。
メランポジューム 船橋からの遠征馬。JRAではすべて芝に出走して1勝し、今年から船橋所属で2勝。白い砂で好走している実績にも注目できる。
エントラップメント JRAではダート1800メートルの新馬戦で勝利を挙げ、昨夏の兵庫移籍後は4勝をマーク。ただ、その4勝は逃げ先行で、今回も展開がカギとなる。
グレースルビー 大井からの遠征馬。昨春は笠松と名古屋で牝馬重賞を勝ち、昨年のこのレースで3着。最近の成績はひと息でも、ノーマークにしにくい感がある。
ヴィーリヤ JRA未勝利から兵庫に移っての6連勝は2着に7馬身以上の差をつけての逃げ切り。競走除外明けの今回は相手強化と初のコーナー6回も課題だが、スピード的に侮れない。
エレノーラ 川崎からの遠征馬。3歳3月のデビュー戦から水沢・留守杯日高賞を含む5連勝し、その後の重賞でも善戦。前回は出走取消でも、穴で一考できる余地はある。
プリムロゼ 前走はB1級での勝利だったが、重賞で2着3回、3着1回の実績から過小評価は禁物。前走は逃げ切ったが、好位差しタイプだ。
キガサ 大井からの遠征馬。JRA時の2勝は大井での条件交流戦で、昨秋の大井移籍後は【0・1・4・1】とひと押し不足。今回は約4カ月半ぶりでも、相手なりに動ける可能性はある。
そのほか、メロディメーカーが出走する。
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レースの狙い
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混戦の組み合わせで難解だが、園田で3着内率100%のラヴィアンに期待。堅実に差を詰めてくるキガサにもチャンスがありそうだ。プリムロゼは差しに回れば上位争いに加わりそう。ヴィーリヤは条件的に微妙でも、再度の逃げ切りに警戒して連下に押さえる。メランポジュームの追い込みにも警戒しておく。
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