7月19日(土)に佐賀競馬場にて、第27回吉野ヶ里記念(3歳以上・1400メートル・17時15分発走予定)が行われます。今年からファン投票で出走馬が選ばれることになった一戦は、佐賀競馬場における夏のメインイベントといえるサマーチャンピオンJpnIII(9月4日)のトライアル。12頭が出走します。土曜日に重賞が行われることは珍しく、それも吉原寛人騎手の参戦につながったのかもしれません。暑い日が続きますが、前日までの雨が残る可能性にも注意が必要です。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気馬は3勝、3着1回。20年は3→2→1番人気の順だったが、それ以降の4年は6番人気以下の馬が3着以内に1頭だけ入っている。連対馬10頭のうち9頭は、2走前までに2着以内に入った戦歴がある。唯一の例外であるミスカゴシマ(20年の1着馬)は3歳馬で、2走前の九州ダービー栄城賞で3着の実績があった。なお2年連続でその年の佐賀スプリングカップの勝ち馬が優勝している。
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出走馬短評
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テイエムフォンテ 昨年6月の転入後はサマーチャンピオンJpnIIIを除いて5着以内と安定。今回も相手なりに動ける可能性はある。
マイネルサハラ JRAのダート1800メートルで2勝した後は苦戦が続いたが、佐賀の1400メートルでは7戦6勝、2着1回と好成績。今回も逃げ切りを狙いたいところだ。
ヴァガボンド JRAのダート1200メートルで4勝したが、兵庫と高知での計4戦は苦戦。佐賀初戦の前走は逃げて2着に粘ったが、今回は同型の存在がカギとなる。
フェブキラナ JRA時に地方条件交流戦を含め2勝を挙げ、佐賀では大崩れが少ない成績で13勝をマーク。重賞は24年佐賀がばいスプリントでの3着が最高だが、地力的には侮れない。
オオイチョウ 北海道のJRA認定新馬戦を勝ち、翌年には北海優駿で3着に。今年佐賀に移籍し、初戦と笠松遠征を除けば3着以内。今回も善戦以上が期待できる。
ダイリンウルフ 過去2年の夏は北海道所属で、今年は暑さへの対応が課題。1400メートルのウインターチャンピオンで2勝の実績はあるが、少々厳しいかもしれない。
ロードミッドナイト JRAと高知で各2勝して、昨秋の移籍初戦で佐賀オータムスプリントを勝利。休み明けの前走は大敗したが、実績的に無視しにくい。
ビキニボーイ JRAで1勝し、3歳時は兵庫で4勝してJRAに戻るも苦戦したが、昨秋の佐賀移籍後は11戦7勝で重賞を2連勝中。距離短縮でも差し脚には警戒が必要だろう。
デジタルサイオン JRAでは未勝利、大井では9戦1勝だったが、昨夏の佐賀移籍後は17戦7勝、2着10回のパーフェクト連対。相手が上がる今回も、今の勢いなら首位争いが狙えそうだ。
トゥールリー 佐賀デビュー馬で、3歳春までに重賞を3勝。今春の成績はいまひとつでも、当地1400メートルでは13戦して3着以内が12回と好成績を残している。
そのほか、ナンヨープランタン、ミフネが出走する。
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レースの狙い
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3頭出しの東眞市厩舎勢から勝ち馬が出そう。なかでもデジタルサイオンは佐賀で連対率100%の成績と吉原寛人騎手の騎乗が魅力。ビキニボーイは距離短縮でも展開的に差し脚がいかせそう。マイネルサハラは同型の存在がカギだが、雨の影響で時計勝負の馬場になれば粘り込む可能性が十分。堅実に差を詰めてくるダイリンウルフが割って入る候補。オオイチョウも仕掛けひとつで上位争いに加わってきそうだ。
吉野ヶ里記念(ファン選抜)オープンの出走表はこちら
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