7月21日(月・祝)に名古屋競馬場にて、第29回名港盃(3歳以上・1700メートル・18時00分発走予定)が行われます。昨年までは2000メートルでしたが、今年はコーナー5回の舞台に変更。名古屋の基幹距離である1500メートルと、2000メートル前後を得意とする馬たちが集まる舞台設定になりました。当日は猛暑という気温にはならなさそうですが、今の各馬の調子を推理して加味する必要はありそうです。
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過去の傾向
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東海地区限定戦となった過去4年の結果をみていく(21年は旧・名古屋競馬場の1900メートル。22から24年は2000メートル)。1番人気馬は3着が2回で、2番人気馬も1勝、3着1回と苦戦ぎみ。逆に3番人気馬が2勝、2着2回と好成績をおさめている。過去4回の勝ち馬はすべて2走前までに勝利。2着馬はすべて過去2戦が未勝利で、前走は4着以下となっている。セン馬が3着以内に1頭だけ入っているのが特徴的だ。
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出走馬短評
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アルバーシャ JRAの芝長距離で2勝を挙げ、名古屋移籍後は1700メートル以上で8勝をマーク。差し脚を長く使えるタイプで、今回も首位争いが期待できる。
メルト JRA未勝利から名古屋に移って一変し、23年と今年の名古屋記念と24年の梅見月杯を勝利。夏場の成績も良好だが、今回は距離延長が課題となる。
ダンネワード JRA未勝利から3歳1月に名古屋に移り、徐々にクラスを上げたが、重賞初挑戦だった2走前のトリトン争覇は大敗。善戦傾向はあるが、ここでは少々厳しそうだ。
サンテックス JRAのダートで4勝を挙げ、船橋の1800メートルで1勝を追加。名古屋初戦の前走は早め先頭から粘れなかったが、地力的に無視できない存在だ。
マッドルーレット 南関東で10勝を挙げ、重賞ではひと押し不足だったが、名古屋移籍後は4勝のうち重賞を2勝。その近況なら重賞連勝が期待できる。
イイネイイネイイネ 重賞勝ちはMRO金賞(金沢)だけだが、地方では44戦して掲示板外が4回だけと大崩れが少ない成績。今回の相手でも、立ち回り次第で善戦以上が可能だろう。
サンマルレジェンド JRAで1戦した後に名古屋で6勝を挙げ、JRAに戻って3勝して名古屋に復帰。前走は大敗したが、実績的に無視しにくい感がある。
ペップセ 3歳時に笠松で岐阜金賞を含む重賞2勝を挙げ、昨夏は笠松で撫子争覇を勝利。今年は8戦して2着4回と善戦止まりだが、相手なりに走る可能性は秘めている。
エルナーニ 3歳までに北海道で4勝し、その後は苦戦が続いたが、昨秋の名古屋移籍後は14戦して掲示板外2回と大崩れが少ない成績。今回も仕掛けひとつで善戦以上が可能だろう。
コヴィーニャ JRAと北海道を経て、3歳11月の笠松で初勝利。今年から名古屋に移って6勝と上昇したが、良馬場での成績がいまひとつという点は気にかかる。
そのほか、レッドブロンクス、フォルベルールが出走する。
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レースの狙い
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マッドルーレットは最近の成績が良好で、今回も好位差しが届く可能性が高そう。アルバーシャも3戦連続で連対中と好調で、差し脚を長く使える点も強調できる。サンテックスは実績上位で、移籍2戦目での前進が見込めそう。イイネイイネイイネも最近の成績が良好で、名古屋コースでの実績を含めて注目できる。まくり脚があるエルナーニ、実績があるサンマルレジェンドが連下の穴。
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