7月21日(祝・月)に盛岡競馬場で、第29回マーキュリーカップJpnIII(3歳以上・2000メートル・18時15分発走予定)が行われます。JRAからはカズタンジャー、ディープリボーン、クラウンプライド、メイショウフンジン、セラフィックコールが出走。地方他地区からはライトウォーリア(川崎)ら2頭が出走し、地元岩手勢はヒロシクンら3頭が迎え撃ちます。10頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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過去5年の勝ち馬はすべてJRA勢で、4歳が3頭、5歳が2頭だ。20・21年と連覇したマスターフェンサーは、20年はブリリアントステークス2着、スレイプニルステークス2着と東京ダート2100メートルのオープン特別を連続連対中。21年は近2走がダイオライト記念JpnII・4着、平安ステークスGIII・11着と良くなかったが、リピーターらしく一変した。22年バーデンヴァイラーの近2走は総武ステークス1着、アンタレスステークスGIII・15着。23年ウィルソンテソーロは前走かきつばた記念JpnIIIでダートグレード初制覇。24年クラウンプライドは近2走がサウジカップG1・9着、かしわ記念JpnI・12着だったが、22年盛岡・JBCクラシックJpnI・2着など実績上位であり、相手弱化のここで一変した。好調馬が勢いで勝つパターンもあれば、実績馬が巻き返すパターンもある。2着もすべてJRA勢。前走スレイプニルステークスやアハルテケステークスなど東京ダートのオープン特別で好走している馬が有力。重賞ではアンタレスステークスGIIIや平安ステークスGIII組が有力だ。3着には地元岩手の馬が2頭好走。20年はランガディアが6番人気、22年はヴァケーションが10番人気で激走した。ともに前走は一條記念みちのく大賞典で3着以内に入っていた。
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JRA所属馬短評
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カズタンジャーは前走スレイプニルステークスでのスタートが甘くて後方追走となってしまったが、直線で外に持ち出されて末脚を伸ばして2着に入った。中盤のペースが思いのほか上がったことも幸いした印象だ。終いが堅実で成績も安定しているが、重賞の盛岡2000メートルで同じような競馬で通用するかどうか。
ディープリボーンは2走前のプロキオンステークスGIIが8着。5着ミッキーヌチバナや7着オメガギネスと差がない競馬ができたので、近いうちに重賞でもチャンスがありそうだ。前走ブリリアントステークスでは直線の叩き合いを抜け出して勝利。いい雰囲気で2度目の重賞に挑戦できる。
クラウンプライドは昨年かしわ記念JpnI・12着から一変し、本競走で勝利を飾った。今回は2月の佐賀記念JpnIII・8着以来の休み明け。今年は状況が異なり、斤量58キロと楽な感じではないが、地力は侮れない。
メイショウフンジンは3走前のダイオライト記念JpnIIでセラフィックコールの3着。前走名古屋グランプリJpnIIはスタートで躓いてしまい、先頭に立つまで時間がかかってしまったとはいえ、途中で様子がおかしくなり惨敗した。心配になる負け方だったが、度外視するしかないだろう。強引にでもハナに立ってしまえば粘り込みがありうる。
セラフィックコールは成績が示す通りムラ駆けタイプで非常に狙いづらい。2走前のダイオライト記念JpnIIは8枠13番から勝利。前走名古屋グランプリJpnIIは5枠6番から出て中団のインで追走するも6着に終わった。今回の8枠10番は好材料か。揉まれずに気分良く走ることができれば一変できるかもしれない。
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地方所属馬短評
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ライトウォーリア(川崎)は2走前の川崎記念JpnIはスタートがうまく決まらず、レースの流れに乗ることができなかった。前走大井記念のように逃げることができれば強い。今回、斤量59キロのうえ、初の盛岡と懸念点はあるが、底力に期待したいところ。
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予想のポイント
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斤量58キロ以上のライトウォーリア、クラウンプライド、セラフィックコールの3頭が地力上位だが、そのまますんなりと決まるかどうか。蓋を開けてみないとわからないが、大外を引いたセラフィックコールは魅力的。ライトウォーリアはメイショウフンジンとの兼ね合い次第。上がり馬のディープリボーン、カズタンジャーも斤量54キロならば勝負になりそう。
マーキュリーカップ(Jpn3)オープンの出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
齊藤修の予想にのる