7月15日(火)に盛岡競馬場にて、第5回いしがきマイラーズ(3歳以上・芝1600メートル・18時00分発走予定)が行われます。今年の古馬による盛岡芝の重賞はこのレースと、せきれい賞、岩手県知事杯OROカップの3つ。この条件での適性をいかしたい馬にとっては貴重な一戦となっています。そこに挑む11頭のうち10頭は、盛岡の芝が初めて、または3着以内がなし。残る1頭は大敗続きの近況と、かなりの混戦模様となっています。
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過去の傾向
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昨年のこのレースと、同時期に行われていた芝1600から1700メートルの重賞・準重賞を対象に結果をみていく。1番人気は3勝、2着1回。21年(かきつばた賞)は3→9→10番人気で3連複が12万円、3連単が56万円。それ以外の年も、5番人気以下が3着以内に1から2頭入っている。連対馬はすべて、前走時の馬体重が460キロ以上。前走が7着以下だった馬が1頭だけ連対しているのが特徴的だ。また、3着以内馬はすべて、前走がA級戦または重賞だった。
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出走馬短評
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ファルヴォーレ 2歳時にJRAの芝1400メートルで2勝して、4歳時に障害競走で勝利。岩手移籍後は苦戦が続くが、今回の条件なら一変があっても驚けない。
シャイニーロック JRA時にダートで2勝した後、芝でオープン特別を含む3勝をマーク。今春の岩手移籍後はC2級からのスタートで6戦5勝の勢いも魅力がある。
ヒシゲッコウ 3歳時に芝中長距離で3勝し、菊花賞GIにも出走。昨夏以降は高知と東海地区でいまひとつだが、移籍2戦目での芝替わりは不気味に映る。
ブローヴェイス JRAから岩手への移籍初戦だった芝2400メートルの3歳重賞・サファイア賞を勝ち、その後は北海道を含めてダートで5勝。今回は岩手復帰初戦だが、最近の成績では強調しにくい。
ソルエストレーラ JRA時に芝短距離で2着3回だが、南関東では苦戦が続いて、初勝利は昨夏の盛岡ダート。その後は6勝を追加と上昇中だが、今回の相手は強力だ。
タイセイモンストル JRAの芝中長距離で4勝して、障害競走でも1勝。今回は岩手移籍初戦となるが、距離短縮となる点は気にかかる。
カナオールウェイズ JRAの芝2600メートルで2勝して、2走前の浦和初戦を圧勝。今回は岩手での初戦となるが、条件的に無視しにくい感がある。
ギャレット 昨年のこのレースを勝ったあとはダートで大敗多数の成績だが、芝に戻っての一変には要注意。盛岡芝1600メートルでは7戦すべて3着以内に入っている。
カレンルシェルブル JRAの芝中距離で5勝して、重賞でも善戦歴がある実績は上位。昨夏以降は苦戦が続くが、穴で一考できる余地はある。
スズカゴウケツ JRAのダートで3勝し、岩手でもダートで7勝。盛岡の芝は岩手県知事杯OROカップで7、8着と、少々厳しい成績となっている。
グレートキャンベラ JRA時に名古屋の条件交流競走で勝利して、岩手ではC級とB級で計6勝。しかしA級では大敗続きという近況では、芝替わりでも一変するとは考えにくい。
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レースの狙い
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相当に難解だが、上昇の勢いがあるシャイニーロックが笠松の渡邊竜也騎手騎乗も含めて魅力。タイセイモンストルは2週間後のせきれい賞が目標という可能性はあるが、ここでも無視しにくい存在といえる。カナオールウェイズも距離がカギだが、仕掛けひとつでチャンスがありそう。昨年の覇者であるギャレットの一変にも警戒しておく。ヒシゲッコウは条件的に微妙でも、芝での一変に少々注意。実績上位のカレンルシェルブルも押さえておきたい存在だ。
いしがきマイラーズ(M3)オープンの出走表はこちら
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