7月20日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第50回ばんえい大賞典(3歳・20時05分発走予定)が行われます。4歳世代から約1カ月遅れで3歳の三冠もスタート。4歳が6月から年明け1月までに3レースを行うのに対し、3歳は7月から12月までの短期決戦で争われます。ここへのステップとして、6月にとかちダービーが実施されています。2歳戦での実績や前哨戦の結果はもちろん、暑いなかでの近走成績も参考にしながら検討していきたいところです。
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過去の傾向
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過去5年の傾向から見ていく。単勝1番人気は1勝、2着2回だが、4番人気以下が2頭馬券に絡んだのは22年(4、6番人気)のみで大荒れは少ない。なお同年だけ3歳3月のイレネー記念1着馬が不在だった。6月のとかちダービーの2、3着馬のどちらかは3着以内に入っている。なおとかちダービーの1着馬は【1-1-0-3】とひと息。負担重量別で勝利があるのは660から690キロの範囲だが、出走頭数がもっとも多い670キロは未勝利で2着3回、3着1回というのは気になるデータ。昨年はミチシオが1番人気で2着に敗れている。
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出走馬短評
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ウンカイダイマオー イレネー記念を含む重賞で2着2回の実績馬。とかちダービーは8着だったが、現在では本来の姿に戻っており勝ち負けに期待できる。
キョウエイエース イレネー記念を制した世代チャンピオン。とかちダービーは3着だったが、底力が問われる重量増の舞台なら巻き返しは可能だ。
アバシリタカラコマ ヤングチャンピオンシップの3着馬だが、勝ち馬からは18秒0差。とかちダービーは6着で、重量がさらに増えるここで末脚を生かすのは難しい。
ホクセイテンリュウ 4勝に対し2着11回と勝ちみに遅いタイプ。ここも4着だったとかちダービーくらいはやれそうだ。
スターイチバン 翔雲賞1着、イレネー記念3着、今季はとかちダービーを含む5勝と充実。今回はとかちダービーより唯一30キロ増になる点だけが心配材料といえる。
ココロノニダイメ 翔雲賞の2着馬で、イレネー記念は5着だったが、今季【5-1-0-1】と充実。鈴木恵介騎手が引き続き騎乗しており軽視できない。
アルイテイコウ 7勝を挙げているが、とかちダービー7着など重量が増える重賞・特別戦では苦戦傾向。善戦以上は見込みにくい。
スーパーシン 定量のイレネー記念は4着でも、別定重量の重賞では1から3着各1回。キョウエイエースと20キロ差あれば互角以上に戦える。
その他、サッコ、ホクセイヒラリが出走する。
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レースの狙い
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牡馬同士ならハンデ差は最大30キロ。イレネー記念馬キョウエイエースが貫録を示す。古馬A1級で勝ち負け続きの近況も文句なし。スーパーシンは同馬に次ぐB1格付。とかちダービーを回避して備えてきた調整過程が吉と出れば重賞2勝目のチャンスも。とかちダービーを制したスターイチバン、同2着ココロノニダイメは勢いがあり割って入るシーンも。イレネー記念2着ウンカイダイマオーも押さえたい。
ばんえい大賞典(BG3)3歳オープン別定 の出走表はこちら
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