8月3日(日)に高知競馬場にて、第29回黒潮菊花賞(3歳・1900メートル・19時15分発走予定)が行われます。今年も8月に実施される高知の三冠目は、今回から地方全国交流へと生まれ変わりました。その舞台には重賞勝ちがあるオモチチャン、ラピドフィオーレをはじめ兵庫から3頭が参戦。地元の大将格はもちろん圧倒的な強さで黒潮皐月賞、高知優駿を勝った二冠馬ジュゲムーンです。翌日から1カ月ほど休催となる高知競馬で暑さに負けない戦いが期待できます。
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過去の傾向
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過去5年の傾向から見ていく。3年連続で高知優駿(1900メートル)を制した馬が1番人気にこたえて勝利。同じく3年連続で2着は2番人気で、3着は3番人気。高知優駿1着馬は21年にも2着に入っている。7月の準重賞・魚梁瀬杉特別(1300メートル)の上位2頭のうち1頭だけ連対しているのも特徴的だ。なお前走から7キロ以上の体重変動があった馬は連対していない。遠征馬について昨年まで地方全国交流だった高知優駿(1900メートル)のデータを当てはめると、20から24年の5回で馬券絡みは4頭。20年の3着馬を除き、前走で所属地区の1700メートル以上の重賞を使われていた。
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出走馬短評
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ザセンチュリー JRAで1月にデビューし未勝利から転入後、3歳5組、魚梁瀬杉特別と2連勝。未知数な面はあるが、吉原寛人騎手を起用してきたのは侮れない。
ラピドフィオーレ 兵庫からの遠征馬。9月に兵庫ジュベナイルカップを制すなど、1400メートルの地方馬限定重賞ではすべて3着以内。今回の課題は相手関係より距離といえる。
レイヤー 兵庫からの遠征馬。2歳秋にJRA未勝利から転入して2勝のみだが大崩れの少ない成績。中距離でも5月の西日本クラシックで3着の実績はあるが、乗替わりはマイナスだろう。
ユラリユラメイテ 5月の山桃特別、高知優駿とも2着と中距離で安定。魚梁瀬杉特別は6着だったが、短距離でスタート後に脚を使っての結果で度外視ができる。
ジャガーノート 鎌倉記念に遠征して5着など2歳時は活躍したが、今春の休養明け後がイマイチ。短距離とはいえ魚梁瀬杉特別が9着では厳しそうだ。
トサノマイヒメ 12月に佐賀の牝馬重賞を制し、3月の土佐春花賞と重賞2勝。マイペースの逃げに持ち込めればこの距離でも見せ場は作れそうだ。
オモチチャン 兵庫からの遠征馬。5走続けて牝馬限定戦を使われ、4月に佐賀1800メートルのル・プランタン賞を勝利。ただ牡馬相手の重賞は初だけに強くは推せない。
ジュゲムーン 全日本2歳優駿JpnI・5着の実績通り、今年地方重賞では楽勝続き。相手関係からも高知三冠を達成する可能性が高い。
オリーブブランチ 通算で未勝利だが、山桃特別3着、高知優駿4着など中距離でも安定。ここは穴として一考できる。
リケアマキアート 2歳秋の転入後は金の鞍賞まで4連勝したが、その後は2着まで。5着だった高知優駿でのレースぶりから距離に不安がありそうだ。
その他、リバイブローズ、ミラクルドリームが出走する。
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レースの狙い
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ジュゲムーンはここまでの二冠が楽勝。今回は兵庫勢も相手だが、3月のネクストスター西日本でしりぞけた顔ぶれから負けるシーンは想像しにくい。高知優駿2着など中距離に実績があるユラリユラメイテが相手。高知2戦2勝ザセンチュリーの未知の魅力に期待する手もある。勝ちみに遅いがオリーブブランチ、兵庫のラピドフィオーレとレイヤーを押さえに。
黒潮菊花賞[地方交流]3歳3歳 の出走表はこちら
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