8月11日(祝・月)に笠松競馬場にて、第49回岐阜金賞(3歳・1900メートル・16時45分発走予定)が行われます。6月12日を最後に2カ月ほど開催を休んでいた笠松競馬の再開初日の重賞には12頭が出走。今年は東海三冠馬の資格を持つ馬はいませんが、昨年の勝ち馬フークピグマリオンのように、他地区に遠征しても好勝負できる存在の登場が期待されるところです。
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過去の傾向
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東海地区限定となった過去4年の結果をみていく(実施されなかった21年を除く20から24年が対象)。1番人気は1から3着各1回だが、1から2番人気が1頭だけ連対している。2→3→1番人気で決まった22年を除き、6から8番人気が2から3着に入っている。東海優駿に出走していた馬が1頭だけ連対しているのが特徴的。昨年は牡馬(セン馬含む)が3着以内を独占したが、それ以前は牝馬が3着以内に1から2頭入っていた。
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出走馬短評
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ミランミラン 北海道でJRA認定戦を2勝して、笠松では準重賞と重賞を勝利。安定感に欠ける成績は課題でも、地力的に無視できない存在といえる。
ラグーン 2歳時に高知で2勝したが、昨秋からは大敗多数。それでも前走は久しぶりの勝利で、復調しているのかもしれない。
トゥーナフォーティ 2歳時に2勝して、その後は苦戦したが、最近になって急上昇。前走の準重賞を逃げ切った勢いには今回も警戒が必要だ。
スターサンドビーチ 笠松に移った2歳夏に3連勝を挙げたが、ネクストスター笠松は7着でその後は低迷。今年は春に好走した後の2戦は大敗と、調子の波が大きい感がある。
ゴーゴーバースデイ 新馬戦から7戦連続で3着以内に入り、その後は苦戦が多数でも2走前の新緑賞は押し切り勝ち。ただ、今回は距離延長が課題になる。
マルヨハルキ 昨秋の笠松での新馬戦から11戦して、1600メートルのゴールドジュニア以外は好成績。今回の距離は課題でも、前崩れの展開なら食い込む余地が出てきそうだ。
エバーシンス 通算21戦3勝でも大崩れが少ない成績で、東海優駿で3着に入った実績的にも注意が必要。ただ、金沢遠征で馬体重が減った反動は気にかかる。
ロングトーン JRAでは芝で5戦未勝利だったが、名古屋移籍後は3戦3勝。小柄でも底力を備えているが、今回は相手強化と距離が課題になる。
センゴクブショウ 2歳時にネクストスター笠松で2着に入り、今年は逃げ切りで2勝。最近2戦は見せ場なく大敗したが、逃げの手に出れば侮れない。
モモジロー 重賞には4回出走して、ネクストスター笠松の4着が最高。ただ、4勝のうち3勝は後方からの差し切りで、今回も展開がハマる可能性は秘めている。
サンヨウスフィーダ 北海道では9戦して未勝利だったが、名古屋初戦と2戦目を勝ち、その後は低迷したが今春から復調ムード。初の笠松でもまくり脚には警戒が必要だ。
そのほか、ニョイボウが出走する。
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レースの狙い
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馬場改修の影響で、パワーを要する状態になっている可能性を考慮して、差し脚を長く使えるサンヨウスフィーダに期待。エバーシンスは金沢遠征の反動が心配だが、流れ込みが狙えるとみて対抗に推す。スターサンドビーチは最近2戦がいまひとつでも、立ち回りひとつで上位争いに加わりそう。逃げ切りで4連勝中のトゥーナフォーティも競らずに行ければ残り目が狙える。まくり脚があるモモジロー、マルヨハルキは距離が微妙でも混戦になれば出番あり。
岐阜金賞(SP1)3歳・オープンの出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
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