9月7日(日)に高知競馬場にて、第10回西日本3歳優駿(3歳・1900メートル・17時40分発走予定)が行われます。西日本の競馬場持ち回りで実施されている地元デビュー馬による一戦。高知1900メートルでは19年以来、2回目となります。西日本地区限定の3歳重賞としては24年から園田で西日本クラシックが行われていますが、昨年は高知のシンメデージーが2レースとも勝利すると、その後のダートグレードでの好走へつなげました。今年は兵庫2頭対地元高知という構図になっています。
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過去の傾向
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過去5年の傾向から見ていく。単勝1番人気は3勝、2着2回でオール連対。ただし近3年は8番人気以下が2着か3着に入っている。所属別では佐賀と金沢が各2勝で、高知が1勝。勝ち馬は重賞で2勝以上か、所属地区の『●●優駿』競走で連対実績があった。前回高知で行われた19年を振り返ると、3→4→1番人気で決まり、上位3頭の所属は高知→笠松→兵庫。1着馬は黒潮皐月賞の1着馬で、3着馬は高知優駿(3着)で当地の馬場を経験していた。
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出走馬短評
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ジャガーノート 2歳時は川崎遠征を経験し、12月の金の鞍賞ではのちの黒潮皐月賞2着馬を相手に善戦。ただ近況からはここでは厳しい。
オリーブブランチ 通算未勝利だが、同距離の高知優駿では3から4コーナーで一旦先頭をうかがう好内容。中距離は合っていそうだが、ここは相手が強い。
ユラリユラメイテ 高知三冠では3、2、4着とすべて掲示板内。黒潮菊花賞での勝ち馬との差を逆転するのは困難だろうが、有力馬の1頭にはなる。
ゾクゾク 2月までは好勝負も多かったが、その後は苦戦続き。小柄な馬体で距離延長にも不安がある。
ラピドフィオーレ 兵庫からの遠征馬。兵庫所属馬として昨年の2歳重賞勝ち第1号で、前走は高知に遠征して黒潮菊花賞を完勝。相手が下がって勝機大だ。
ヤマノアシオト 高知優駿の3着馬で大井遠征の前走は見せ場がなかったが、地元に戻って引き続きの吉原寛人騎手ならノーマークにはできない。
トサノマイヒメ 今回の地元馬では唯一、重賞勝ちがあるが、中距離での2戦は苦戦。すんなり先行できても善戦までだろう。
キミノハート 兵庫からの遠征馬。5月に西日本クラシック(園田1870メートル)を勝ち、兵庫優駿ではラピドフィオーレ(5着)に先着しての3着。あとは馬場との相性次第となる。
その他、プリンセスダイヤ、ハチャプリ、リバイブローズ、カンビフレサンが出走する。
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レースの狙い
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ラピドフィオーレは黒潮菊花賞では高知二冠馬に6馬身差をつける圧巻の勝利。高知は前日が約1カ月ぶりの開催だっただけに馬場状態が不明だが、極端に重くならなければ勝機十分。兵庫から遠征のもう1頭キミノハートとの一騎打ちが本線になる。同舞台の高知優駿や黒潮菊花賞で上位争いした地元馬ユラリユラメイテ、ヤマノアシオトがどこまでやれるか。実績に差があるため勝負はこの4頭で。
西日本3歳優駿(モーニン賞)[西日本地区3歳所属場デビュー馬 の出走表はこちら
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