9月4日(木)に名古屋競馬場にて、第19回秋桜賞(3歳以上牝馬・1700メートル・18時00分発走予定)が行われます。グランダム・ジャパン(GDJ)古馬秋シーズンの一戦に今年は北海道、川崎、兵庫、高知から各1頭が参戦しますが、夏の暑さが続いている点は気になるところ。しかし当日は雨で、猛暑日から解放されそう。となると、前日までより大きく気温が下がる地元名古屋の馬にとっても、体調管理が難しくなるかもしれません。
------------------------------
過去の傾向
------------------------------
過去5年の結果をみていく(21年までは旧・名古屋競馬場1400メートルで、22年は1500メートル)。1番人気馬は3勝しているが、2着と3着がゼロ。連対馬10頭のうち9頭は4番人気以内となっており、20年の2着馬が7番人気。前走がグランダム・ジャパンの読売レディス杯か兵庫サマークイーン賞だった馬が1頭だけ連対。また、3着内馬はすべて、前走が4着以内だった。2走前までに1400メートル以上で1着があった馬が1頭だけ連対している点も面白い。
------------------------------
出走馬短評
------------------------------
エバーシンス 昨年5月末のデビューからの22戦で、1カ月以上の間隔を取ったのは2回だけ。今回も2着だった岐阜金賞から中2週だが、それでも安定感がある末脚を発揮できる可能性はある
プリメイラ JRAでは2戦とも二桁着順だったが、名古屋移籍後は15戦11勝と一変。今回の力関係は微妙でも、相手なりに動ける可能性に警戒する手があるだろう。
コパノマイアミ 川崎からの遠征馬。JRA時に地方条件交流戦を含む2勝を挙げ、兵庫に移籍して1勝し、川崎でも1勝。ただ今回は、前走から中9日での遠征という点が気にかかる。
ハクサンアイ JRAのダート1150メートルで2勝して、名古屋移籍後は4戦して3連対と上々。この相手でも好位付けのかたちが取れれば、粘り込む余地が出てくるだろう。
ヒメツルイチモンジ 兵庫からの遠征馬。2歳11月のデビューから大崩れが少ない成績で、今年は笠松と金沢で牝馬限定重賞を勝利。引き続き牝馬同士なら重賞連勝が期待できる。
アンティキティラ 高知からの遠征馬。前走の読売レディス杯では先行策から見せ場十分の2着。秋桜賞では23年が2着で昨年は6着だったが、改めて注目が必要だ。
ヴィルミーキスミー 北海道からの遠征馬。2歳7月にJRA認定戦を勝って以降は、10戦連続で重賞に出走。遠征実績も豊富だが、ここに入ると少々厳しい感が否めない。
プロミシングギャル JRA未勝利から名古屋に移って2勝し、JRAを経由して再び名古屋で3勝。3戦連続で連対と好調だが、初めての重賞は課題だろう。
ペップセ 3歳時に笠松で重賞を2勝し、昨年も笠松で撫子争覇を勝利。名古屋の重賞では6戦いずれも6着以下で最近の成績もいまひとつだが、今回は連闘で臨む点が不気味といえる。
そのほか、イッツナッシング、カールポメロが出走する。
------------------------------
レースの狙い
------------------------------
読売レディス杯を制したヒメツルイチモンジが最有力。同2着だったアンティキティラは当時出走取消明けという点を考慮すると、逆転する可能性がある。堅実に差を詰めてくるエバーシンスが割って入る候補。名古屋では大崩れが少ないプリメイラを3連勝式の候補として挙げておく。
秋桜(あきざくら)賞(SP1)牝馬オープンの出走表はこちら
齊藤修の予想にのる