9月25日(木)に園田競馬場にて、第3回兵庫ジュベナイルカップ(2歳・1400メートル・16時15分発走予定)が行われます。今年は出走10頭のうち9頭が兵庫デビュー馬で、そのうち7頭が前走で勝利。北海道からの移籍初戦となるエイシンイワハシルとの力量比較も重要となる一戦といえます。ただ、1戦1勝の馬が4頭もいる点には注意が必要。時計だけでなく、レース内容の比較も重要といえます。
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過去の傾向
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過去2回の結果をみていく(23年は8月10日に実施)。23年は4→3→5番人気、昨年は4→2→5番人気の順で決着。2回とも牡馬が1着で牝馬が2着。『初戦を勝った馬』が1着で、『初戦で2から4着だった馬』が2着の組み合わせ。2着があった馬が1頭だけ連対している。無敗馬は7頭出走して1勝、3着2回だが、1番人気に推された2頭はともに4着以下だった。
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出走馬短評
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ゴッドフェンサー 母の半兄にエピセアロームなどがいて、本馬の半姉ロジシルバーはJRAの芝中距離で3勝。粗削りな走りで圧勝した初戦の内容なら、ここでも首位争いが期待できる。
マルカボヌール 母は社台ファーム産で、きょうだいにはJRAの勝ち馬が多数。初戦は好スタートからの押し切りで、距離延長もタイプ的に対応可能だろう。
リーガルタイム 初戦はクビ差の勝利でも時計は良好で、2着馬が次走でJRA認定戦を制した点からもハイレベルと考えてよさそう。イン差しを決めた内容からも、引き続き注目できる存在だ。
ミルトイブニング 6月に820メートルの初出走戦を逃げ切って、出走取消を挟んでのJRA認定戦を先行押し切りで快勝。今回も粘り込みを狙いたいところだ。
エイシンイワハシル 北海道のJRA認定新馬戦はアタマ差での辛勝だったが、続く栄冠賞は3着に健闘。前走は7着に敗れたが、移籍初戦でも注目できる存在といえる。
アングレ 初戦はリーガルタイムに競り負けての2着だったが、続くJRA認定戦は逃げ切り楽勝。今回も先手主張のかたちが取れれば、粘り込みが考えられそうだ。
ポアゾンポレスター 4戦目の前走で初勝利を挙げたが、すべて3着以内と相手なりに差を詰めてくる脚には評価が必要。スタートは課題でも、展開が向く可能性はある。
ヤクモドリーム 初戦はダッシュを効かせて先頭に立ち、3から4コーナーで後続に迫られたが突き放して圧勝。その内容なら距離は問題なさそうだが、中1週という点は気にかかる。
パズー 5戦1勝でも、3着内率は100%。ただ、持ち時計の比較では劣勢で、少々厳しいかもしれない。
そのほか、メヘラーンガルが出走する。
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レースの狙い
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ゴッドフェンサーは初戦圧勝の内容が良好で、ここでも首位争いが狙えそう。リーガルタイムは差し脚を披露した初戦が好印象で、今回も立ち回りひとつで連勝が見込める。エイシンイワハシルは移籍初戦で距離延長がカギだが、素質的にマークが必要。2戦2勝のミルトイブニングにも警戒しておく。まくる脚があるポアゾンポレスター、パズーは3連勝式の穴として一考。
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