9月28日(日)に高知競馬場にて、第37回珊瑚冠賞(3歳以上・1900メートル・18時15分発走予定)が行われます。大晦日の高知県知事賞(2400メートル)へ向けての路線の始点となる重賞です。17年フリビオンは3歳にして高知県知事賞を勝ちましたが、古馬重賞初制覇は当レースでした。今年は23、24年の高知県知事賞連覇など重賞9勝の強豪ユメノホノオが参戦。意外にもこの珊瑚冠賞は未勝利ですが、ここで区切りの重賞10勝目を挙げる可能性が高そうです。
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過去の傾向
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過去5年の結果から見ていく。単勝1番人気は1勝、2着2回、3着1回で、2、3番人気のどちらかも馬券に絡んでいる。昨年はその年の二十四万石賞(1900メートル)の上位2頭が着順を入れ替えてのワンツーだったが、直近の建依別賞(1400メートル)で掲示板内だった馬が1頭だけ3着以内に入っている。高知1900メートルで未勝利の馬が3着以内に1から3頭入っているデータもあり、距離実績は問わないという傾向が出ている。
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出走馬短評
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ナムラボス 23年夏の転入以来、約2年2カ月で42戦とタフに走っているが、勝利はA・B級混合戦までで、1年半以上勝ち星なし。通用する可能性は低い。
ネオブレイブ 昨春にC1級で2連勝して以降、勝ち星から見放されているが、相手なりの面はあるタイプ。ただ、展開に恵まれても重賞で善戦以上は難しい。
エスポワールガイ 3歳時に大井の黒潮盃を制したが、その後の重賞では掲示板まで。とはいえ、スローの逃げに持ち込めた5月の福永洋一記念で2着があるように、展開次第で一発は考えられる。
ユメノホノオ 3、4歳(23、24年)時に高知県知事賞を連覇した強豪で、5歳の今年は韓国のYTNカップへ遠征し3着。6月の前走を勝ち、またレース間隔が空くが戦歴からは問題なく中心は動かない。
エクセレントタイム JRAでは芝の2000メートル以上を使われ3勝クラスまで出世。高知では短距離にも対応しているが、二十四万石賞では追い込んで2着争いに加わっており、やはり中長距離が合うようだ。
グラティアスグー 昨年の当レースが3着、4月の二十四万石賞では8番人気で2着と1900メートルでは堅実。強敵はいるがこの距離なら例え人気薄でも侮れない。
メイショウウズマサ 重賞初制覇の舞台となった3月の御厨人窟賞と同じ1400メートルでの勝ち星が最も多く、JRA時代も含め1600メートル超では連対なし。今回の1900メートルは微妙だ。
マジックセブン 昨年高知の3歳重賞で上位争いしたが、古馬編入後はB級が壁という感も。ここで勝ち負けするにはさらなるパワーアップが必要だろう。
ティアップエックス 2月のだるま夕日賞で重賞初挑戦での制覇を成し遂げたが、その後が苦戦続き。ユメノホノオに2秒3差つけられた前走からもここでは厳しそうだ。
その他、エイシングラス、ダノンジャスティス、シートンが出走する。
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レースの狙い
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ユメノホノオは昨春までの勢いが薄れた感もあるが、今回のメンバーなら実績断然の存在。相手は4月の同距離重賞・二十四万石賞で2着争いを演じた馬たちで、なかでも距離適性がありそうな4着エクセレントタイムに注目。同2着グラティアスグーは昨年の3着馬でユメノホノオを除けば距離実績上位。5着エスポワールガイは展開が向けば前残りがあっても驚けない。
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