9月7日(日)に金沢競馬場にて、第60回サラブレッド大賞典(3歳・2000メートル・17時35分発走予定)が行われます。厩舎エリアが大雨による浸水被害を受けたことで、1カ月ぶりの開催初日に実施される重賞には12頭が出走。すべての馬の調整過程は順調ではなく、なかには近隣の牧場に避難した馬もいますから、状態面は気になるところ。波乱が見込まれるという前提で予想していく手があるかもしれません。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気は4勝、2着1回。3着内馬15頭のうち13頭が4番人気以内となっている(20年の3着馬が5番人気で、22年の2着馬が6番人気)。また、3着内馬15頭のうち14頭が前走で2着以内(21年の2着馬がMRO金賞で5着)と、上位人気が優勢となっている。また3着内馬は20年の2着馬を除き“ダービー(優駿)”競走に出走していた戦歴があった。
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出走馬短評
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ショウガマッタナシ 通算8勝で、ネクストスター金沢と、今年の3歳牝馬重賞を2勝した実績は上位。前走で早々に失速した点は気になるが、無視できない存在だ。
タルバン JRAでは6戦未勝利だったが、金沢では8戦4勝と好成績。石川優駿で好位差しのかたちで3着に食い込んだ内容からも、地元馬同士なら善戦以上が可能だろう。
スターカナザワ 笠松デビューで3勝を挙げ、今春から金沢に移って1勝を追加。重賞では3回いずれも苦戦したが、3走前以来、笹川翼騎手を起用した点が不気味に映る。
キタノダイヤ デビューは今年5月と遅れたが、ここまでの5戦すべて4着以内で2勝をマークと上々の成績。前走は差のある4着でも、今回の距離は血統的にプラスかもしれない。
リトルサムシング JRAで6戦して2着1回、3着2回と善戦し、川崎の未勝利交流戦で勝利。金沢移籍後は3戦2勝、2着1回で、前走は7馬身差の圧勝を飾っている。
クインズパフェ JRAでの3戦と金沢初戦で大敗したが、その後は2着に入って3連勝と一変。しかし前走が後方のまま見せ場なしでは、ここでの巻き返しは見込みにくい。
ビバロジータ 北海道の認定新馬戦を勝ち、3戦目から金沢に移って6勝をマーク。末脚を長く使える点は長所だが、今回もスタートと道中の折り合いは課題といえる。
ゴールドパース 金沢の新馬戦は6着だったが、その後は17戦連続で5着以内。加賀友禅賞が惜しい2着で、前走は2着との差が半馬身なら、この距離でも善戦以上が可能だろう。
そのほか、ロバリアノキセキ、オンリーモーガン、ワールドラブ、トレヴィーテが出走する。
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レースの狙い
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リトルサムシングは移籍後が好成績で、距離延長でも前走に続いて逃げ切れそう。ビバロジータはスタートが安定しない点が課題だが、差し脚が届く可能性がある。ショウガマッタナシは前走で大敗したが、地力は上位で先行粘り込みに要警戒。善戦傾向があるゴールドパースが割って入る可能性にも注意したい。この4頭が主力で、好位差しのかたちが取れそうなタルバンを3連勝式の押さえとして挙げておく。
サラブレッド大賞典3歳 の出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
齊藤修の予想にのる