9月21日(日)に水沢競馬場にて、第33回青藍賞(3歳以上・1600メートル・18時15分発走予定)が行われます。今年は11頭の出走で、そのなかにフジユージーンの名前がある点が大きな注目。しかし昨年の覇者であるヒロシクン、実績十分のヘリオス、さらには南関東で活躍したライアンと、メンバー構成はハイレベル。はたしてどのようなレースになるのか、結果だけではなく、道中の流れも興味深い一戦といえます。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(20から22年は盛岡ダート1600メートル)。単勝1番人気は3勝しているが、2着と3着がなし。3着内馬15頭のうち13頭が4番人気以内となっている(ただし出走12頭だった21年を除き、5から8頭立ての少頭数)。2走前までに1600メートルで勝利していた馬が1頭だけ連対しているのが特徴的。通算8勝以上の馬が1頭だけ連対しているのも面白い。
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出走馬短評
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ヘリオス 前走のさきたま杯JpnIでの大敗は、大雨直後の不良馬場で度外視可能。水沢では移籍初戦の栗駒賞で4着だったが、この条件なら無視できない存在といえる。
ヒロシクン JRAでは22戦1勝でも、岩手移籍後に素質が開花。前走のマーキュリーカップJpnIIIは大敗したが、重賞5勝、水沢1600メートルで4戦4勝の実績は侮れない。
ライアン 2歳時に南関東で重賞を含む4勝を挙げ、岩手移籍後は2000メートルの重賞を2勝。前走は盛岡ダート1600メートルで逃げ切ったが、本来は好位差しができるタイプだ。
フジユージーン デビュー8連勝で東北優駿を制し、秋に園田の楠賞を勝った実績は上位。今回は休み明けと、初コンビの菅原辰徳騎手がカギだが、地力で押し切る可能性はある。
サンエイコンドル 大井では1勝止まりだったが、岩手移籍後は大崩れが少ない成績で11勝をマーク。マイル戦での成績も上々だが、時計的に見劣る感は否めない。
レライタム 大井で初勝利まで11戦を要したが、その後は好走続きで、岩手移籍後は5戦連続3着以内。水沢所属だけに、初コースを気にする必要はないだろう。
シンヨモギネス JRAではダート1700メートルで2勝を挙げ、2着は9回と堅実。岩手では4戦して2着3回となっているが、ここでも相手なりに動ける可能性は十分にある。
スプラウティング JRAのダート1400メートルで3勝を挙げ、準オープンでも僅差2着が2回と好成績。今春の岩手移籍後は栗駒賞を勝ち、前走で1600メートルを初勝利と好結果を残している。
そのほか、マイネルアストリア、ゼットセントラル、ビッグタマテルーフが出走する。
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レースの狙い
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上位拮抗の組み合わせ。注目のフジユージーンは休み明けでどうかだが、今回も大きく崩れるシーンは考えにくい。逆転候補として、好位差しのかたちが取れそうなライアンを指名する。ヘリオスはマイル戦でも動けるタイプで善戦以上に要警戒。ヒロシクンの逃げ粘りにも警戒する必要があるだろう。この4頭のまんじ巴が有力で、馬単、3連単はフジユージーンを買い目から外すのが妙味ある手として考えられる。
青藍賞(M2)オープンの出走表はこちら
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