9月14日(日)に金沢競馬場にて、百万石スプリント(3歳以上・1400メートル・18時30分発走予定)が行われます。当日は第10レースに2歳重賞、最終レースに古馬重賞という構成で、こちらには9頭がエントリー。10月25日に予定されている金沢スプリントカップにつながる一戦でもあります。ただ、厩舎地区への浸水被害の影響で、順調度を欠いている陣営が多い状況。実績上位の馬が2頭いますが、混戦と考えるほうがいいかもしれません。
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過去の傾向
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過去5年の同時期に実施されたA1級または準重賞を対象に結果をみていく(距離は1400から1500メートル)。1番人気馬は4勝、3着1回。3着内馬15頭のうち4番人気以下は2頭で、21年の2着馬(4番人気)と22年の3着馬(6番人気)だけだった。勝ち馬は2走前までに重賞に出走。前走が金沢の1700メートル以上だった馬が1頭だけ連対しているのが興味深い。
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出走馬短評
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ハクサンパイオニア JRAの芝とダートで各1勝を挙げ、金沢移籍後は17戦して4着以内が16回と安定。前走の日本海スプリントは失速したが、スピードは上位といえる。
プレシオーソ JRAのダート1800メートルで2勝を挙げ、短距離に転じてから好走続け、1200メートルの2勝クラスで勝利。金沢移籍後は1700メートルと1400メートルで圧勝と、実力の違いを見せている状況だ。
コパノフランシス JRAのダート1200メートルで1勝し、その後は高知で6勝して、金沢では今季初戦を8番人気で勝利。前走は遠征馬を相手に5着と健闘したが、時計的には劣勢だ。
ハクサンアルタイル JRAでは3歳春の1戦だけで、2戦目から名古屋所属で7勝し、金沢で1勝を追加。今年は2着4回でも前走の日本海スプリントでは2着と善戦している。
ロマンスグレー 3歳春に船橋で3勝し、重賞で2着と活躍したが、その後は苦戦が多数。金沢でも5戦して3着3回、4着2回と底力不足だが、3連勝式の穴としてなら一考できる。
プレストカイザー 船橋所属で10勝し、前走の金沢初戦は休み明けで10着だったが、太め残りが響いた印象。今回も休み明けだが、船橋の本橋孝太騎手を起用した点は不気味に映る。
ショウガフクキタル 2歳時に3勝し、3歳時にもMRO金賞を含む3勝をマーク。しかし今年は勝ち馬から1秒以上の差で敗れている状況では、少々厳しいと言わざるを得ない。
ジェイケイファイン JRAのダート1400メートルで勝利を挙げ、南関東で1勝を追加。金沢では7戦して最近2戦で2着に入っているが、今回の相手は強力だ。
そのほか、タントゥームが出走する。
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レースの狙い
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プレシオーソは移籍初戦と2戦目が圧勝で、今回も先行押し切りが濃厚。ハクサンパイオニアは前走の日本海スプリントが59キロだった影響もありそうで、改めて逃げ粘りに警戒が必要だ。この2頭の一騎打ちが濃厚で、あとは好位差しが狙えそうなコパノフランシスが3連勝式の候補。ロマンスグレーの残りめにも警戒する手はあるだろう。プレストカイザーは休み明けでどうかだが、馬体が絞れるようなら食い込みも。
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