10月11日(土)に金沢競馬場にて、第1回金沢鼓門賞(3歳以上・1400メートル・17時15分発走予定)が行われます。昨年までは準重賞で今年、重賞に格上げされました。10月25日に実施される金沢スプリントカップのトライアルで、本番は地方全国交流という条件。この一戦から遠征馬を迎え撃てる存在が登場することを期待したいもの。出走8頭の大半は前走の着順が良好。少頭数でも、上位拮抗の激しい戦いが見られる可能性が高いでしょう。
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過去の傾向
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23年の金沢鼓門賞を含むこの時期に実施された過去5年のA1級一組(1400から1500メートル・23年は5頭立て、20、22年は7頭立て)の結果をみていく。1番人気馬は3勝、2、3着各1回。昨年は7→1→6番人気の順だったが、3着内馬のうち12頭は4番人気以内となっている。4走前までに2000メートル以上で5着以内に入っていた馬が1から2頭連対しているデータもある。
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出走馬短評
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ハクサンアルタイル 前走の百万石スプリントは後方のまま大敗したが、2走前の日本海スプリントは中団から脚を伸ばして2着。ハイペースになれば出番が回る可能性が出てくる。
ジェイケイファイン JRAと浦和で各1勝を挙げ、金沢では8戦して2着が3回。時計的に微妙だが、流れ込みに警戒しておく手はありそうだ。
コパノフランシス JRAで1勝、高知で6勝して昨年5月から金沢で走り、今年の初戦を勝利。その後の成績がいまひとつでも、穴として一考できる余地はある。
ウインコマチ JRA未勝利から金沢に移って7勝を挙げ、大井では大敗が続いたが、前走の金沢復帰初戦で3着に健闘。ただ、ここに入ると力量的に厳しい感はある。
リケアマロン 3歳時に重賞を3勝、石川優駿で2着と活躍。今年は金沢クイーン賞を含む2勝をマークしているが、最近2戦は大敗で、状態面が心配だ。
ハクサンパイオニア JRAで2勝を挙げ、昨夏の金沢移籍後は18戦して4着以内が17回と安定。前走百万石スプリントでの時計も優秀で、今回も先手主張からの押し切りを期待していいだろう。
ヤマメクィーン JRA未勝利から金沢に移って8連勝するなど一気に上昇。重賞挑戦は金沢クイーン賞(3着)だけだが、相手なりに動ける可能性は秘めていそうだ。
ハクサンツキミテイ JRA時は佐賀の3歳未勝利交流戦での勝利以外は大敗続きだったが、昨年9月以降の金沢では14戦すべて連対。距離短縮の今回も善戦以上が可能だろう。
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レースの狙い
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ハクサンパイオニアは今回も先手主張が見込めそうで、押し切り濃厚とみるのが妥当。相手は混戦だが、先行粘り込みが狙えそうなヤマメクィーンを筆頭に取る。ハクサンツキミテイは同厩舎・馬主のハクサンパイオニアの後ろから差すかたちを取るとみて単穴にマーク。相手なりに走れるジェイケイファインにも警戒しておく。差し脚があるコパノフランシスが3連勝式の候補。
金沢鼓門賞【金沢スプリントカップTR】3歳上の出走表はこちら
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