10月5日(日)に水沢競馬場にて、第12回ヴィーナススプリント(3歳以上牝馬・1400メートル・18時05分発走予定)が行われます。前走が多彩な12頭が集まりましたが、注目は前走で初めて盛岡で馬券圏内を外して5着に敗れたミニアチュールが巻き返せるかというところ。この一戦を狙ってきた感がある馬が多いメンバー構成だけに、久しぶりの1400メートルという点を含めてやはりミニアチュールの位置づけが予想のカギとなる一戦です。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(20年は水沢1300メートルの準重賞、21から23年は盛岡ダート1200メートル)。単勝1番人気は3勝しているが、2着と3着がなし。しかし1から2番人気の最低でもどちらかは3着以内に入っている。4歳馬が1頭以上連対。重賞となった過去4年では、4走前までに重賞で4から7着があった馬と通算4から5勝の馬がそれぞれ1頭だけ連対しているデータもある。
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出走馬短評
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ミニアチュール 昨年のこのレースの勝ち馬で、水沢1400メートルは4戦3勝だが、今春の栗駒賞は8着。前走は5着でも先着された4頭が遠征馬なら、評価を下げるのは早計かもしれない。
ピカンチフラワー 2歳9月にビギナーズカップで3着に入り、今年は3月のあやめ賞を勝利。今回は初の古馬相手となるが、水沢で3着内率100%の実績には注目できる。
チアフルヴォイス JRAのダート1400メートルで1勝し、岩手移籍後はC級で4戦4勝。今回は一気に相手が上がるが、初めての水沢でも先手が取れるようなら残り目が出てくる。
ドロットニング 2歳7月に北海道の新馬戦を勝ち、その後は苦戦したが昨年以降は岩手と南関東で11勝をマーク。ただ、コーナー4回の競馬で未勝利では強調しにくい。
レディブラウン 2歳時に北海道と川崎で勝利を挙げ、その後は苦戦が続いたが、23年12月の岩手移籍後は9勝をマーク。今年は未勝利でも重賞での善戦歴は侮れない。
ポンヌフ JRAと南関東では善戦止まりで、今年2月の名古屋が唯一の勝利。その後は金沢3戦が3着以内で、岩手初戦の前走も3着と、相手なりに動けるタイプといえる。
クイーンカード 岩手デビューで3歳4月に初勝利を挙げ、今年6月から好走続き。2走前の重賞では大敗したが、今回の距離で牝馬限定戦なら粘り込む余地がありそうだ。
キャンドルベリー JRA未勝利から大井に移って4勝を挙げ、JRAを経て岩手に移って以降は11戦すべて3着以内。格付的には下でも、最近の安定感には注目できる。
カリュウ JRAのダート短距離で2勝を挙げ、今年6月の岩手移籍後は苦戦が続いたが、前走の850メートルで3着に前進。しかし今回の条件では少々厳しい感が否めない。
そのほか、テルテ、リリーコレール、グットフォーチュンが出走する。
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レースの狙い
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ミニアチュールは昨年がギリギリ差し切ったという内容で、やはり距離が微妙だが、牝馬限定戦でこの負担重量なら地力の違いで押し切れそう。相手は混戦だが、C級でも4連勝中の勢いが光るチアフルヴォイスを筆頭に取る。ピカンチフラワーは初の古馬戦でも相手なりに動けそうで3番手にマーク。ポンヌフは通算1勝でも善戦傾向に警戒する必要があるだろう。岩手で3着内率100%のキャンドルベリー、善戦傾向があるレディブラウンも押さえておきたい存在だ。
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