10月24日(金)に園田競馬場にて、第22回兵庫クイーンカップ(3歳以上牝馬・1870メートル・19時55分発走予定)が行われます。今年は金沢、名古屋、佐賀から各1頭が参戦。4年連続で他地区からの遠征馬が勝利を挙げているだけに、兵庫所属馬の巻き返しを期待したいところです。兵庫の馬の大半は前走が条件クラスですが、連覇したハクサンアマゾネスは引退で不在ですから、多くの馬にチャンスがある一戦といえます。なおマルグリッドは出走取消となっています。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(20から22年は1700メートル)。1番人気馬は1、2着各2回、3着1回。23年は2→1→3番人気の順で入ったが、それ以外の年は5番人気以下の馬が2、3着に1から2頭入っている。6歳馬が3着以内に1から2頭入線。3走前までにA級で2着以内に入っていた馬が1から2頭連対。また、2走前までに5着以下があった馬が1から2頭連対している。
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出走馬短評
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ビバロジータ 金沢からの遠征馬。石川優駿を追い込んで勝ち、その後は重賞で3、4、5、10着しているが、今回は遠征競馬が最大の課題。そこを克服すればチャンスがある。
ヘクトパスカル 佐賀からの遠征馬。JRAの芝2000メートルで勝利を挙げ、昨秋から佐賀に移って4勝。2走前は1750メートルで大敗したが、本来は中距離に対応できるタイプだろう。
ブルレスカ 昨年のこのレースの3着馬だが、それ以降が9戦連続で4着以下。ただ、最近2戦は4着で着差もわずかとなっているだけに、穴で一考できる。
コパノエミリア 名古屋からの遠征馬。2歳時に北海道でJRA認定戦を勝ち、北海道と笠松の重賞で好走。今年は名古屋所属で重賞を2勝して、関東オークスJpnIIで2着と好走している。
アキュートガール JRAで新馬戦を制した後に苦戦したが、兵庫移籍後は5連勝で新春賞を勝利。その後の低迷期を脱して今年の成績は上々でも、休み明けは割引材料だ。
マジーク デビューは4歳1月と遅れたが、徐々にクラスを上げて今年は8戦して5勝、2着2回と好成績。今回は一気に相手が上がるが、立ち回りひとつで善戦以上の可能性は秘めている。
ラヴィアン 3歳5月のデビューから8連勝を含む14戦連続連対で、今年1月のコウノトリ賞を勝利。その後は6戦して3着3回の状況だが、穴で一考できる。
オモチチャン 昨年11月のデビューから7戦連続3着以内と好走したが、4月のル・プランタン賞を勝った後が4戦いずれも大敗。今回は休み明けだが、一変までは見込みにくい。
エントラップメント JRAのダート1800メートルで新馬戦を勝ち、兵庫移籍後に4勝をマーク。好走と大敗の差があるタイプだが、一発の可能性は秘めている。
マダムホーク 北海道では5戦すべて大敗したが、兵庫移籍後は大崩れが少ない成績。前走は1700メートルで逃げ粘ったが、今回の相手で距離延長では少々厳しい感が否めない。
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レースの狙い
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コパノエミリアは今回の顔ぶれなら実績断然で、初めての古馬相手でも差し切りが濃厚。相手は混戦だが、堅実に差を詰めてくるラヴィアンを筆頭に指名する。ビバロジータは輸送競馬でどうかだが、決め手を発揮できれば上位まで。ヘクトパスカルは好位で流れに乗れるようなら善戦以上が可能だろう。昨年このレース3着のブルレスカを連下の穴として挙げておく。
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