10月24日(金)に笠松競馬場にて、第3回東海クラウン(3歳以上・1400メートル・16時00分発走予定)が行われます。オープン特別や準重賞として東海ファンには馴染み深いレースが笠松グランプリのトライアルとなった23年を第1回として、今年重賞に格上げされました。実質第1回となる今年は笠松所属6頭、名古屋所属5頭の11頭立てで争われます。過去1年間の重賞勝ち馬には別定1キロが加算されますが、対象の3頭が制したのは牝馬限定戦と3歳戦ということを考えると混戦といえそうです。
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過去の傾向
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準重賞だった過去2年ともに1、2着は1か2番人気で3着は4番人気。勝ち馬はともに前走から距離短縮で臨んでいた。馬券圏内に入った馬はすべて2走前までに勝利を挙げている。23年の2着が4歳だったのを除けば3着以内は5歳馬。近3走以内に1400メートルの重賞で連対していた馬が2着以内に3頭入っている。
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出走馬短評
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エバーシンス 今年の東海優駿3着馬で、笠松では2歳牝馬のラブミーチャン記念1着、岐阜金賞2着。古馬重賞初挑戦だった9月の秋桜賞3着は評価できるが、戦歴から1400メートルは忙しい感がある。
アルサーフィ 南関東で1勝し、3月の転入後は9戦して5勝、2着2回と活躍。初のA級1組だった2走前がグスタールの2着で、前走の6着は位置取りなどを考えれば度外視できる。
チュウワスプリング JRAで2勝を挙げ、5月からの笠松では3走前の牝馬重賞・撫子争覇では逃げてエイシンジョルトの2着と好走。すんなり先行できれば、前残りの可能性はある。
エイシンジョルト 2歳時に北海道で1勝を挙げ、3歳時に兵庫で3勝。8月の転入後はすべて1400メートルで撫子争覇を含め3連勝中。今回も押し切りが狙えそうだ。
カワテンマックス 昨年8月の名古屋での新馬戦から重賞3勝を含む5連勝したが、その後2戦は6、7着。約4カ月半ぶりの実戦に加え、古馬初挑戦では強調できない。
スペシャルトーク JRAで1勝、佐賀のB級で3勝を挙げ、笠松では29戦して8勝。当地の1400メートルは【2・2・3・8】と悪くないが昨年の東海クラウンが8着だったように一線級に入ると厳しい感がある。
グスタール 昨冬の転入後12戦8勝、2着1回、3着2回で、1400メートルに限れば6戦5勝、2着1回とさらに成績上昇。重賞初挑戦だった2走前のくろゆり賞(笠松1600メートル)では0秒1差の3着と好走しており、上位2頭とも不在のここは首位が狙える。
コスモジョセフ JRAでは23年2月に3歳未勝利戦を勝ち上がって以降が大敗多数の成績だったが、9月の転入後は1600メートルで2連勝。相手は上がるが底を見せていない点は魅力だ。
ヴェッツラー 5歳時の22年5月に名古屋へ転入して55戦8勝で、前走のトリトン争覇は最低人気ながら最後方から追い込んで5着に健闘。約4カ月ぶりの実戦だが、今回の相手関係なら穴で一考できる。
ページェント 昨年6月に北海道でデビューし、名古屋転入後は重賞3勝を含む4勝を挙げた素質馬で続く京浜盃JpnII・10着後に休養入り。前走が約半年ぶりの実戦で見せ場に乏しく、ひと叩きされても厳しい。
そのほか、アルティメットサガが出走する。
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レースの狙い
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笠松1400メートルで連対を外していない2頭が上位。なかでもグスタールの重賞初制覇を期待。馬渕繁治騎手にとっても笠松移籍後の初タイトルがかかる。同距離で3連勝中のエイシンジョルトが強敵。2走前の走りが評価できるアルサーフィを3番手にマーク。転入後2戦2勝のコスモジョセフ、前走の鋭い末脚が光ったヴェッツラーを連下の穴に挙げておく。
東海クラウン(SP3)3歳以上・オープン の出走表はこちら
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