10月5日(日)に佐賀競馬場にて、第4回鳥栖大賞(3歳以上・2000メートル・18時15分発走予定)が行われます。今年は名古屋と兵庫から各2頭、高知から1頭が参戦。そのなかで注目を集めそうなのは、23年のこのレースの覇者で、昨年のサマーチャンピオンJpnIIIを勝ったアラジンバローズでしょう。対する地元勢は8月24日の九州チャンピオンシップの2着馬と3着馬が出走しますが、勝ち馬が不在となっています。
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過去の傾向
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昨年は大雨の影響で取り止めとなったので、過去2回の結果を振り返る。23年は1→3→2番人気で、兵庫→大井→佐賀の順。勝ち馬は前走がJRAで、2着馬は2走前がJRAだった。22年は3→4→5番人気で、名古屋→大井→兵庫の順。22年の連対馬はともに前走で重賞を制していた。22年の3着馬は条件クラスで1着だったが、それ以外の3着内馬はすべて前走が重賞またはJRAのオープン特別となっている。
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出走馬短評
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カナラクリーク JRA未勝利から北海道で2勝、南関東で6勝をマーク。名古屋で2勝して、佐賀では2戦とも善戦したが、今回の相手では少々厳しい。
ロッキーサンダー 高知からの遠征馬。JRAの3勝クラスで健闘して、昨年末の高知県知事賞で2着。最近の成績はいまひとつでも、距離延長はプラスだろう。
アラジンバローズ 兵庫からの遠征馬。JRAのオープンで善戦して兵庫に移り、23年の鳥栖大賞を快勝。久しぶりの2000メートルでも侮れない存在だ。
テイエムフォンテ JRA時に条件交流戦を含む2勝を挙げ、佐賀移籍後は6勝をマーク。今年は未勝利でも善戦傾向を示しているが、今回の距離は微妙かもしれない。
ブラックバトラー 兵庫からの遠征馬。北海道で世代重賞を2勝して、北海優駿と王冠賞で2着。兵庫移籍後も好走多数で、今回の条件も合いそうだ。
サンテックス 名古屋からの遠征馬。JRAで4勝し、船橋で1勝を加えて、名古屋2戦目の前走で名港盃を制覇。今回も主導権を取って押し切る可能性はある。
タイキマクスウェル JRAでは初勝利後に低迷したが、高知に移って10勝と一変。佐賀移籍後は4戦4勝と好成績で、ここでも先行粘り込みが期待できる。
コスモファルネーゼ 大井で5勝を挙げたが、23年2月以降はひと押し不足の成績。しかし佐賀では1750メートル以上で4勝と、水が合った感がある。
ゴールドギア 名古屋からの遠征馬だが、今回は岩手からの再転入初戦。芝向きのタイプでも昨年は岩手のダート重賞で2着1回、3着3回と善戦している。
ダノンターキッシュ JRAの芝中距離で2勝を挙げ、今春の佐賀移籍後は未勝利でも重賞で2着と3着が各1回。前走は大敗したが、前崩れなら出番がありそうだ。
そのほか、フルークツォイク、ナムラカメタローが出走する。
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レースの狙い
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兵庫のアラジンバローズとブラックバトラーが強力で、なかでも距離延長で臨むアラジンバローズが23年に続く勝利なるかが注目だ。名古屋のサンテックスは今回も先手が取れるようなら粘り込みがありそうで、この三つ巴を本線とする。佐賀で4戦4勝のタイキマクスウェルにもマークが必要。差し脚があるダノンターキッシュにも警戒しておく。ロッキーサンダーは力量的に微妙でも、距離延長が歓迎材料で穴に一考。
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