10月16日(木)に名古屋競馬場にて、第43回ゴールド争覇(3歳以上・1500メートル・18時10分発走予定)が行われます。今年は兵庫と高知から各2頭が参戦。そのなかには昨年の勝ち馬であるバリチューロも含まれています。対する地元東海地区の所属馬は、初めて古馬と対戦するケイズレーヴが筆頭格。差し追い込みタイプが多いメンバー構成は、各騎手の動きが大きな見どころになるでしょう。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(22年までは地方全国交流で、近2年は西日本地区交流)。単勝1番人気は1勝、2着3回。連対馬10頭のうち9頭は5番人気以内。23年の2着馬は7番人気だったが、兵庫で連勝中の勢いがあった。3着内馬15頭のうち13頭は牡馬(セン馬含む)。牝馬2頭は23年の勝ち馬ブリーザフレスカと22年の3着馬コンビーノでどちらも直前の5戦ですべて3着以内と勢いがあった。前走が重賞で3着以内だった馬が1頭だけ連対している点が興味深い。
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出走馬短評
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マッドルーレット 船橋所属時に10勝を挙げ、昨秋から名古屋所属で重賞2勝を含む4勝。前走の名港盃は5着だったが、好位付けのかたちが取れれば巻き返しが狙える。
ケイズレーヴ 13戦して3着以内が12回で、兵庫チャンピオンシップJpnIIでも5着に健闘。今回も相手なりに動けそうで、引き続き押さえる必要があるだろう。
マルカラピッド エーデルワイス賞JpnIIIを制したが、3歳以降は人気薄での2着が1回だけ。今回は移籍初戦でどうかだが、通用する可能性は秘めていそうだ。
スマートビクター 兵庫からの遠征馬。JRAのダート1800メートルで2勝を挙げ、今春から兵庫に移って5戦2勝。しかし重賞で2回とも掲示板外では強調しにくい。
ドンカポノ 兵庫からの遠征馬。JRA時に3勝を挙げ、兵庫移籍後は兵庫大賞典で2年連続の2着。今回は休み明けだが、実力的に無視しにくい感がある。
ベストリーガード JRAで4勝し、オープン特別でも2着3回。名古屋移籍後は9戦いずれも5着以内と安定しているが、今回の相手は強力だ。
バリチューロ 高知からの遠征馬。昨年の当レースは早めに先頭に立って押し切ったが、それ以降が未勝利。ただ、建依別賞2着から臨むのは昨年と同じだ。
マンノライトニング JRAで1勝し、その後は苦戦が続いたが、名古屋移籍後は大崩れがない成績。今回は相手が上がるが、6戦連続連対の勢いには魅力がある。
サンライズグリット 高知からの遠征馬。JRA時に2勝して、その後は苦戦が続いたが、昨秋の地方移籍後はすべて5着以内。今回も仕掛け次第で善戦以上が狙えるだろう。
プリメイラ JRAでは2戦とも二桁着順だったが、名古屋移籍後は16戦12勝と躍進。前走の秋桜賞は早め先頭からの押し切り勝ちで、牡馬相手の今回も注目できる。
エバーシンス 今回が初めての古馬重賞となるが、ここまで24戦して3着以内が15回と相手なりに動ける点が最大の武器。今回も3連勝式の候補で一考できる存在だ。
そのほか、ハクサンスプリングが出走する。
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レースの狙い
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ケイズレーヴは初の古馬相手でも、今の勢いなら通用する可能性が高そう。マッドルーレットは前走ひと息でも地力は上位で、好位付けのかたちが取れれば首位争いが可能だろう。バリチューロは2年目の城野慈尚騎手が騎乗する点が気になるが、立ち回りひとつで勝機まで。差し脚を長く使えるプリメイラにも警戒しておく。サンライズグリットも差せるタイプで台頭が十分。善戦傾向があるエバーシンスを3連勝式の穴として挙げておく。
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