| 重賞レース直前情報 |
10月9日(木)に大井競馬場で、第59回東京盃JpnII(3歳以上・1200メートル・20時10分発走予定)が行われます。JRAからはコンティノアール、サンライズアムール、ドンアミティエ、ヤマニンチェルキ、クロジシジョーが出走。地方他地区からの出走はなく、地元南関東勢はエンテレケイア(浦和)ら11頭が迎え撃ちます。16頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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過去5年で3着以内に好走した15頭のうちJRA馬は13頭、地方馬は2頭。同一馬が複数回好走していることも大きな特徴だ。20年から23年は毎年1番人気が連対を果たしていたが、昨年は1番人気イグナイターが6着、2番人気クロジシジョーが5着に敗退した。さきたま杯がJpnIになり、北海道スプリントカップJpnIIIが3歳戦になったことも少しは関係しているかもしれない。基本的にはダートのスプリント能力が問われる一戦で、当然JBCスプリントJpnIにもつながる。速い時計が出る馬場だとJRA馬が勝ちやすく、反対に時計がかかるようだと地方馬に勝つチャンスが出てくるという傾向もある。前走は様々。重賞実績はある程度必要として、ダートの1600メートル以下であればJRA・地方・海外のどれでも問題なく、休み明けでも割引材料にはならない。着順は4着以内であるのが望ましい。
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JRA所属馬短評
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コンティノアールは2走前の栗東ステークスを3番手から抜け出して勝利。前走エニフステークスも好位から抜け出そうとしたが、インユアパレスらに一気に差し切られて4着に敗れた。休み明けの影響もあったかもしれない。距離1200メートルは初だが、まったくついていけないということはないはず。
サンライズアムールは前走クラスターカップJpnIIIで重賞初制覇。ただ、2着キャンディドライヴとはクビ差という辛勝。今回はJpnIIで相手も少し強くなる分、対応が求められる。
ドンアミティエはダート1200メートルのオープン特別を3勝。2走前の天王山ステークスでは斤量59キロで、2着にインユアパレスを下している。ダートグレードでも勝ち負けになると見ていいだろう。
ヤマニンチェルキはダートグレード連勝中。前走サマーチャンピオンJpnIIIではスタートが決まり外の3番手で追走。直線でしっかりと脚を伸ばし、最後はエンペラーワケアを差し切った。斤量差はあったものの、古馬相手の重賞でも勝ち切ったのは立派。引き続き期待できそうだ。
クロジシジョーは前走サマーチャンピオンJpnIIIが7着。直線はバテた感じではなかったが、前の馬たちと脚色が同じだった。このあたりは斤量59キロの影響かもしれない。今回は56キロで出走でき、大井1200メートルの実績もあるので見直しが必要だろう。
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地方所属馬短評
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マックス(大井)は昨年の本競走で2着と好走。前走アフター5スター賞はファーンヒルを見ながら好位でレースを進めたが、直線で突き放されて4着。勝ち馬がとにかく強かった。
アームズレイン(川崎)はJRAからの転厩馬。24年根岸ステークスGIIIはエンペラーワケアの2着で、3着はサンライズフレイムだった。左回りがベストだが、右回りがまったくダメというわけではない。年齢的にもまだまだ頑張れそうなので、環境の変化による変わり身に期待したいところ。
トーセンサンダー(浦和)は2走前のアフター5スター賞が9番人気ながら2着。直線で馬場の3分どころを通り、馬群を捌いて鋭く抜けてきた。前走テレ玉杯オーバルスプリントJpnIIでしんがりの12着と惨敗したのがどうかだが、コース替わりにかける手はある。
シアージスト(大井)は前走までJRAに所属して走っていた転厩馬。その前走福島テレビ賞は直線半ばで抜け出し、2馬身半差の完勝だった。昨年4月の京葉ステークスではファーンヒルを2着に下して勝利しており、かなり怖い存在。いきなり通用する可能性は十分ある。
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予想のポイント
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有力そうな馬が多数いてかなり難解な一戦。まず注目は昨年のチカッパに続き、3歳での勝利を目指すヤマニンチェルキ。スタート部分がダートの地方の方が出が安定するので、近2走の成績につながっている。末脚勝負も望むところなので、大井1200メートルでも力は発揮できるだろう。サンライズアムールも連勝中。ドンアミティエはダートに戻っても重賞で期待できる。シアージストのスピード、トーセンサンダーの末脚も怖い。
※大井競馬のダートグレード競走は、市中銀行会員のみ投票できます。
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