10月2日(木)に園田競馬場にて、第65回姫山菊花賞(3歳以上・1700メートル・16時00分発走予定)が行われます。南関東・北陸・東海・近畿地区交流ですが今年の遠征馬は大井から1頭、船橋から2頭のみ。兵庫3頭を加えた少数精鋭による争いです。10頭立てだった昨年は5番人気のパワーブローキング(船橋)が勝利。地元勢は2年連続で遠征馬に勝たれることは阻止したいところでしょう。各騎手の仕掛けどころが大きなカギになる一戦といえます。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気馬は2勝、2着1回、3着2回、2番人気馬は3着3回だが、3着内馬のうち13頭は4番人気以内。それ以下からの馬券絡みは23年の2着馬(7番人気)と昨年の1着馬(5番人気)だけとなっている。遠征馬は1勝、3着2回で、兵庫が優勢。2走前までに1900メートル以上で3着以内に入った馬が1頭だけ連対している(今年は対象馬がいないが、マルカイグアスが2走前に1870メートルを勝利)。
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出走馬短評
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ヴィクティファルス 大井からの遠征馬。JRA時代は3歳春に芝1800メートルで重賞を勝ち、5歳秋(23年)にダート1800メートルのオープン特別戦を勝利。安定感に欠けるだけに、移籍初戦のここが狙い目かもしれない。
マルカイグアス 兵庫優駿など重賞を5勝した実績は上位で、2走前の六甲盃は2着に9馬身差の楽勝。前走は盛岡・マーキュリーカップJpnIIIで大敗したが、地元に戻れば巻き返しが必至だ。
ノットリグレット 船橋からの遠征馬。北海道では2歳時に1勝し、南関東で6勝。2着に健闘した今年の六甲盃と同じ廣瀬航騎手で、差し脚をいかしたいところだろう。
ウインドケーヴ 昨年の摂津盃で2着に入ったが、当レースは9着。今年は摂津盃で12着という成績では、単騎逃げが可能でも粘り込むシーンは考えにくい。
シシュフォス 船橋からの遠征馬。2歳時に北海道で3勝を挙げ、南関東転入後は3歳重賞を勝利。最近3戦は古馬オープンと重賞・準重賞で3、2、2着なら、引き続き首位争いが狙えそうだ。
ラッキードリーム 昨秋から大井所属で5戦1勝だったが、輸送に弱い点が響いた様子。兵庫に戻っての2戦もいまひとつだが、22、23年のこのレースの覇者だけに軽視しにくい。
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レースの狙い
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マルカイグアスは前走のマーキュリーカップJpnIIIで大敗した影響が気になるが、今回の組み合わせなら巻き返す可能性が高そう。シシュフォスは3戦続けて3着以内で、遠征競馬でも好走が十分。ヴィクティファルスは折り合い次第のタイプでも、仕掛けが決まれば首位争いが視野に入りそうだ。実績があるラッキードリーム、ノットリグレットは3連勝式の候補まで。
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