10月17日(金)に園田競馬場にて、第9回兵庫ゴールドカップ(3歳以上・1230メートル・19時55分発走予定)が行われます。今年は浦和と高知から各1頭、船橋から3頭が参戦しますが、そのうちの1頭はJRAオープンからの移籍初戦。小回りのコーナー4つ、そして最初のカーブまでの距離が短い条件でどうかというあたりが注目点となるでしょう。逃げ先行タイプが多いメンバー構成を含めて、混戦必至の一戦といえます。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気は1から3着各1回で、1から3番人気が1頭だけ連対している。その年の園田チャレンジカップに出走していた馬が21年を除き1頭だけ連対。2走前までに2から3着があった馬が1から2頭連対している。他地区からの遠征馬は、23年が3着以内を独占したものの、20年は3着以内に入れず、それ以外の3年は1頭だけ連対と、兵庫勢が健闘している。
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出走馬短評
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ホクザンバーリイ 昨年の10月以降、13戦連続で1230メートルに出走して5勝をマーク。今回は重賞で格付的には見劣るが、前の争いが激しくなれば出番が回ってくるだろう。
ストライクオン 船橋からの遠征馬。JRAのダート1200メートルで2勝して、昨秋の船橋初戦から7戦連続連対。前走は大敗したが、2回目の1周競馬で前進する可能性は秘めている。
ナリタシン 兵庫からの遠征馬。JRA未勝利から移籍し、11勝のうち9勝が1230メートル。ここに入ると実績的に微妙だが、混戦になれば差し脚を発揮できる余地が出てきそうだ。
コパノパサディナ 船橋からの遠征馬だが、今回が移籍初戦。JRA時に4勝を挙げ、最近2戦は短距離のオープンで好走しているが、大型馬で小回りコースは少々厳しいかもしれない。
スマートセプター JRAで2勝を挙げ、兵庫移籍後の唯一の大敗は逃げ粘れず7着だった姫路競馬場での兵庫ウインターカップ。園田では9戦7勝、2着2回と崩れていない。
ポリゴンウェイヴ 浦和からの遠征馬。3歳時に南関東の重賞を2勝するも、古馬相手では苦戦が続いたが、今年は2勝と復活の感も。ただ、同型の存在は気にかかる。
ジゼル 船橋からの遠征馬。3歳6月のデビューから11連勝を飾るなど14勝と活躍。重賞では苦戦ぎみでも今回の条件なら好位付けのかたちが取れそうで、穴で一考できる余地はある。
ルクスランページ JRA未勝利から兵庫で2勝して、JRAに戻って1勝を挙げ、再び兵庫所属で大崩れが少ない成績。前走の大敗から間隔を取って立て直した効果はありそうだ。
ドンフクリン JRA時の2勝は笠松と園田での条件交流戦。兵庫移籍後は14戦すべて5着以内の成績で、今回は休み明け2戦目の上積みにも期待ができる。
サイレンスタイム JRA時に条件交流戦を含む2勝を挙げ、兵庫移籍後は10戦6勝でも重賞では3回いずれも5着以下。ただ、1230メートルで5戦5勝の実績は無視しにくい感がある。
イモータルスモーク 高知所属でも昨年のこのレースの2着馬で、園田の重賞で4戦1勝、2着2回の実績は魅力。前走は休み明けでの大幅体重減が響いたが、巻き返しには警戒が必要だ。
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レースの狙い
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比較がかなり難しいが、逃げ先行争いが激しくなりそうで、好位で流れに乗れそうなサイレンスタイムに期待。ホクザンバーリイは最内枠でも展開的に恵まれるとみて相手筆頭に期待する。ストライクオンも好位で流れに乗れるようなら上位争いに加わりそう。ジゼルは最近2戦がいまひとつでも、立ち回りひとつで善戦以上の目が出てきそうだ。コパノパサディナも地力は上位で無視しにくい存在。休み明け2戦目のイモータルスモークにも要注意。
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