11月2日(日)に高知競馬場にて、第14回土佐秋月賞(3歳・1600メートル・18時15分発走予定)が行われます。今年の高知3歳は、ジュゲムーンが黒潮皐月賞、高知優駿を制し二冠馬となったものの、広域交流で争われた黒潮菊花賞、西日本3歳優駿はともに兵庫の馬が勝利。当レースは高知3歳重賞のラストで、20、22年はJRAデビューで黒潮菊花賞が重賞初挑戦だった馬が勝利。21、23年は三冠で主役を担ってきた馬が制し、昨年の1着馬シンメデージーはダート三冠路線を歩み、高知三冠には不出走でした。今年の主役はどのタイプでしょうか。
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過去の傾向
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過去5年の結果から見ていく。単勝1番人気は4勝しており、唯一馬券圏外となった22年は5→6→2番人気でも人気が割れており、3連単3万円台の決着だった。広域交流重賞である西日本3歳優駿か高知優駿(今年は高知所属馬限定のため対象は黒潮菊花賞)で1から3着だった馬が3着以内に1から2頭入っている。過去13回で複数回の勝利がある騎手は倉兼育康(引退)のみで、現役で該当者はなし。しかし調教師は、打越勇児、田中守、田中譲二、細川忠義の4名で計9勝を挙げている。
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出走馬短評
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ユラリユラメイテ 高知三冠では、高知優駿が2着で、ほかでも3、4着と健闘。逃げで好成績を残しており、その点最内枠に入ったのも恵まれた。
リューノス 昨冬の転入後、普通競走や特別戦では好走も多いが、同世代一線級が相手の重賞・準重賞では苦戦続き。ここも掲示板があれば御の字だ。
ヤマノアシオト 6月の高知優駿3着までは堅実だったが、続く大井・黒潮盃で大敗を喫してからリズムが狂った感も。しかしこの馬のいい頃を知る赤岡修次騎手に戻るのはプラスといえる。
ミラクルドリーム 土佐春花賞の2着馬で、地方全国交流の黒潮菊花賞では出遅れたが、メンバー最先着の3着に好走。ここも好勝負が期待できそうだ。
ゾクゾク 新馬戦を勝ち、3歳2月までは順調だったが、その後の馬券絡みはなし。近走では先行できていないのも気になる。
フーイナム JRAでは芝でもダートでも結果が出なかったが、高知では初戦、続く古馬C3級とも完勝。今回は大幅な相手強化で試金石となる。
オリーブブランチ 高知優駿の4着馬で、前走の西日本3歳優駿では3着ユラリユラメイテ、4着ゾクゾクと僅差の5着に健闘。ただ通算未勝利なのは見劣る。
トサノマイヒメ 佐賀へ遠征し2歳牝馬のフォーマルハウト賞を制し、3月には1300メートルの土佐春花賞も勝利。その後がひと息だが、近2走より距離短縮は歓迎だ。
その他、セキショウイダイ、ジャガーノート、エースオーディンが出走する。
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レースの狙い
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ユラリユラメイテは春の高知二冠に加え、他地区馬が相手の黒潮菊花賞と西日本3歳優駿でも先手を取ってすべて4着以内に好走。地元同士なら逃げ切りが期待できる。黒潮菊花賞でユラリユラメイテに先着しての3着ミラクルドリームが相手。ヤマノアシオトは中7日で使ってきた意欲と乗り替わりで変身に期待し3番手。トサノマイヒメ、ゾクゾクを3連単の相手候補に。
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