11月9日(日)に高知競馬場にて、第21回黒潮マイルチャンピオンシップ(3歳以上・1600メートル・18時05分発走予定)が行われます。2日の土佐秋月賞で3歳重賞が終了し、3歳馬は本格的に古馬との対戦が始まります。古馬オープンの重賞・準重賞でも1600メートルは年間4レースと少ないうえ、うち1レースは今年から地方全国交流となった福永洋一記念(今年の勝ち馬は兵庫・エコロクラージュ)。ほとんどの馬が前走から距離延長で臨んでくるというのも比較を難しくしている印象です。
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過去の傾向
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過去5年の結果から見ていく。単勝1番人気は3勝、3着1回で、唯一馬券に絡めなかった23年は4→2→3番人気で決着している。過去4回では同年の建依別賞(1400メートル)と珊瑚冠賞(1900メートル)とも出走し、最低どちらかで4着以内があった馬が1から2頭連対(20年は該当馬なし)。同年の高知マイル重賞の連対馬は、だるま夕日賞【3-1-0-1】、福永洋一記念(今年から地方全国交流)【2-1-0-2】と出走があれば半数以上が連対している。4歳馬が23、24年と連勝中だ。
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出走馬短評
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メイショウウズマサ 前回重賞に挑戦した珊瑚冠賞は2番人気で7着だったが、距離が長かった感も。マイルの最内枠なら流れに乗れれば巻き返せる。
エクセレントタイム 珊瑚冠賞ではJRAでの実績通り距離延長を生かしてユメノホノオの2着と好走。高知1600メートルも【1-3-0-1】と悪くなく、引き続き好勝負できそうだ。
サンライズグリット 建依別賞ではレース最速の脚を使って3着に健闘。マイルまでなら大崩れは少なく、展開次第ではここでも侮れない。
ウインヴェルデ JRA時代は中距離に適性をみせていたが、高知では8勝中5勝が1600メートル。7月の1300メートル重賞・トレノ賞では3着メイショウウズマサとはクビ差で、距離延長なら前進があっても不思議ない。
エスポワールガイ 建依別賞は8着だったが、逃げに持ち込めた福永洋一記念が2着で、珊瑚冠賞では3着。中ほどの枠は微妙だが、この組み合わせならハナが取れそうだ。
バリチューロ 昨年の当レースの3着馬で、2走前の建依別賞では勝ち馬ロードインファイトをハナ差まで追い詰めての2着。勝ち切るまでは微妙だが、連争いは可能だ。
マイネルシトラス 昨夏の転入後が好走続きで、今春の大高坂賞1着、だるま夕日賞と御厨人窟賞が各3着と活躍。ただ休養明け後がひと息で狙いにくい。
グラティアスグー 昨年の当レースでは直線抜け出し5馬身差の圧勝を収めたが、その後は未勝利で、1600メートルでも掲示板止まり。現状では厳しそうだ。
グッドヒューマー 23年の当レース2着、昨年の福永洋一記念1着などマイル重賞で主役を担い、今年の福永洋一記念でも3着。11歳馬でも軽視はできない
その他、ニクソンテソーロ、ナムラボスが出走する。
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レースの狙い
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出走してくれば人気に推されたであろう2頭とも回避。難解だが、エスポワールガイの逃げ切りに期待したい。今年の福永洋一記念で兵庫の強豪を相手にゴール前まで粘っており、内枠には差し・追い込み馬が揃ったのも後押しになる。バリチューロは前走の名古屋では厳しい結果だったが地元に戻れば見直せる。メイショウウズマサは高知のマイルで無敗と距離適性上位。ウインヴェルデ、エクセレントタイム、サンライズグリットら手広く流したい。
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