11月27日(木)に笠松競馬場にて、第21回笠松グランプリ(3歳以上・1400メートル・16時10分発走予定)が行われます。春のオグリキャップ記念に次ぐ賞金額を誇る笠松秋の大一番。今年の遠征馬は5頭で、北海道から2頭、浦和、兵庫、高知から各1頭。昨年に続く連覇を狙うストリーム(北海道)など強豪揃い。対する地元東海勢は、トライアルを快勝した牝馬エイシンジョルトが大将格といえそう。前回東海勢が制したのが12年で牝馬の勝利も同年が最後。それぞれ13年ぶりの快挙にも期待したいところです。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気馬は2着2回、3着1回。1番人気で連対を外した3頭は7番より外で、連対圏は6番より内が優勢となっている。南関東勢が22、23年にワンツースリーを決めるなど【2-4-2-2】の好成績だが、今年と同様出走が1頭だった20年と24年は5番人気以下が3頭連対し波乱となったことには注意したい。連対馬は近2走とも1400メートル以下だったのが特徴的。牝馬は21年コパノフィーリングの2着が最高だが、4番人気以内に推された3頭中2頭は3着以内に入っており、相手候補なら侮れない。
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出走馬短評
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コパノエミリア 今年の関東オークスJpnII・2着馬で、前走の兵庫クイーンカップでは古馬初挑戦ながら断然人気で逃げ切り勝ち。笠松1400メートルでは2歳重賞で3着はあるが、今度は全国の牡馬一線級が相手になる。
アウストロ 浦和からの遠征馬。昨年12月に重賞初挑戦で地元のゴールドカップを制すと、前走テレ玉杯オーバルスプリントJpnIIIは2着と小回りの左回りコースに良績。とはいえ笠松1400メートルでは今春のオグリキャップ記念で大接戦の2着があり勝ち負けになる。
エコロクラージュ 兵庫からの遠征馬。サマーチャンピオンJpnIII、マイルチャンピオンシップ南部杯JpnIとも地方馬最先着を確保している実力馬。笠松は初めてだが、首位争いになって不思議ない。
ヴェッツラー トライアルの東海クラウンでは最後方から追い込んで、7番人気で2着と好走。笠松は3戦3連対だが、今回の相手では厳しい。
ストリーム 北海道からの遠征馬。昨年のこのレースの勝ち馬だが、精神的な課題があるようで勝ち切れていない近況。まだ4歳で老け込む年齢ではないが、騎手がテン乗りなのはマイナスだ。
ミスズグランドオー 高知からの遠征馬。障害を除けばすべてダート1400メートル以下に出走し、23年6月の松風月ステークスでは、ダートグレード勝ち馬オーロラテソーロと接戦を演じたキャリア上位。前走金沢スプリントカップでのパフォーマンスを見るとここでも軽視できない。
エバーシンス 今年の東海優駿3着馬で、古馬初挑戦だった牝馬重賞・秋桜賞でも3着。ただ、東海のA級上位との対戦では苦戦続きとなっている。
アルサーフィ 南関東では3歳条件戦での1勝のみ。4歳になった今春の笠松転入後は11戦5勝、2着3回だが、東海クラウンでのレースぶりからは、ここではひと押し足りない。
エイシンジョルト 兵庫B1で3着3回から今夏の当地転入後は笠松1400メートルで重賞の撫子争覇、東海クラウンを含め4戦4勝。あとは遠征勢との力関係次第となる。
デステージョ 北海道からの遠征馬。高知から昨春の再転入後、短距離に専念して成績が上昇し、門別1200メートル重賞で2勝。スピードは通用しそうだが、久々のコーナー4回が課題になる。
そのほか、ナムラマイケル、スペシャルトークが出走する。
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レースの狙い
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浦和のアウストロはオグリキャップ記念では船橋の馬に差されたが、早め先頭から2着は評価できる。今回の南関東勢はこの馬だけで勝利で決めたい。兵庫のエコロクラージュはダートグレード実績上位。小牧太騎手は兵庫復帰後、当地の重賞で2着がありこちらも勝利を狙いたい。大勢はこの2頭の一騎打ちで、距離延長は課題でも北海道のデステージョが3番手。前走で重賞を制しているミスズグランドオーとエイシンジョルトは好位で運ぶことを条件に3連勝式の押さえに。
笠松グランプリ(SP1)3歳以上・オープンの出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
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