11月27日(木)に園田競馬場で、第27回兵庫ジュニアグランプリJpnII(2歳・1400メートル・15時45分発走予定)が行われます。JRAからはラッキーキッド、エコロレーヴ、ローズカリス、ストロングボンド、トウカイマシェリが出走。地方他地区からはスペシャルチャンス(北海道)ら3頭が遠征。地元兵庫からはエイシンイワハシルら4頭が迎え撃ちます。12頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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中心になるのは前走JRA1勝クラスのダート1400メートル(なでしこ賞やヤマボウシ賞)で好走した馬。走破時計やメンバー構成を考え、レースレベルを判定する必要はあるが、近年は前評判が高い馬ほど結果を出している。過去5年、1番人気はすべてJRA馬で3勝、2着1回。唯一の着外は22年にアクシデントで競走中止したトレドなので、無事に走った馬はしっかりと好走している。また、1勝馬でもこの距離で強いパフォーマンスをしていればチャンスはある。地方馬は3頭が馬券絡み。22年は鎌倉記念2着のスペシャルエックス(北海道)が5番人気で2着、同3着デステージョ(北海道)が6番人気で3着と好走した。
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JRA所属馬短評
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ラッキーキッドは東京ダート1600メートルの新馬を好時計で快勝。スタート地点が芝でもいい出脚をみせて2番手で追走し、直線は残り200メートルから悠々と抜け出した。距離短縮がどうかだが、ポテンシャルの高さは魅力的。
エコロレーヴは3戦目の阪神ダート1800メートルで初勝利。前走は東京ダート1400メートルのオキザリス賞に出走。好スタートから先手を奪うと、速いペースで引っ張り直線へ。残り200メートルでサトノボヤージュに交わされ、最後もマジッククッキーに差されて3着に終わった。しかし、高いスピード能力は披露。今回もそれが武器になるだろう。
ローズカリスは2戦目の小倉ダート1000メートルを7馬身差で逃げ切り勝ち。続くヤマボウシ賞は逃げて惜敗の2着。前走なでしこ賞は先手を奪い、マイペースに持ち込むと、後続馬の追い上げを悠々と振り切って2勝目を挙げた。勝ち時計は平凡だったが、余力十分の勝ちっぷり。距離1400メートルも合っている。
ストロングボンドは船橋1000メートルと1200メートルで1勝ずつを挙げ、中央に転厩。前走福島2歳ステークスは芝だったこともあり、16着に敗れた。今回はダートに戻るが、重賞ではどうか。
トウカイマシェリは前走エーデルワイス賞JpnIIIが2着。初ダートながら対応したのは立派だが、JRAの出走メンバーが手薄だった印象は否めない。今回は少し厳しい戦いになりそう。
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地方所属馬短評
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スペシャルチャンス(北海道)は前走ネクストスター門別を勝利し、3勝目をマーク。2番手に取りついて直線の叩き合いから抜け出してきた。今回のメンバーを相手にどこまで通用するか。
エイシンイワハシル(兵庫)は前走ネクストスター園田を快勝。エイシンリガーズとの叩き合いから最後、一気に3馬身半抜け出した脚力が光った。今回はJRA勢が相手。前走よりもタイムを1秒ぐらい詰める必要があるだろう。
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予想のポイント
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中心はローズカリス。本競走とつながりが深いヤマボウシ賞2着、なでしこ賞1着という実績が光る。がむしゃらに行きたい感じでもないので、仮に控えるかたちになっても大丈夫だろう。強敵はエコロレーヴ。こちらの方がおそらく速いので先手を奪う展開になりそう。行き切って押し切る可能性も十分ある。1戦1勝馬ながらゴドルフィンのラッキーキッドの走りにも注目だ。
兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)重賞2歳登録馬の出走表はこちら
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