11月2日(日)に盛岡競馬場にて、第48回すずらん賞(3歳以上・ダート1800メートル・17時35分発走予定)が行われます。以前は夏にダートマイルの重賞または準重賞として実施されていましたが、昨年から北上川大賞典につながる一戦として実施されることに。その条件にふさわしく、昨年の優勝馬ミニアチュールを含む11頭が出走してきました。今回も逃げて活躍中のヒロシクンが展開のカギを握ることになりそうです。
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過去の傾向
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昨年のすずらん賞と、それ以前のこの時期に実施されたA1級一組戦を対象に結果をみていく(22年と23年はダート1600メートル)。1番人気は3勝、2着1回。勝ち馬はすべて前走が9月以降の重賞で、2着馬はそれ以外となっているのが面白い。昨年は1→7→6番人気の順で、2着と3着馬にはその年の一條記念みちのく大賞典で5着以内に入っていたという実績があった。
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出走馬短評
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アレクサ JRAのダート1800メートルで2勝を挙げ、その後は北海道で3戦して、今回が岩手初戦。実績的に侮れない感はあるが、様子見までが妥当かもしれない。
ヘリオス ダートグレードで2着が6回もある実力は断然でも、最近の成績はいまひとつ。ただ、盛岡のダート1800メートルでは重賞のあすなろ賞を制した実績がある。
スズカゴウケツ 今年の春は苦戦したが、最近3戦はすべて連対と調子良好。その近況なら引き続き好位差しが届く可能性がありそうだ。
ライアン 好走と大敗の差があるタイプで、前走の青藍賞は5着に入ったが見せ場に乏しい内容。ただ、昨年の桐花賞を制した実力は無視しにくい感がある。
レールガン 昨年は苦戦多数の成績だったが、今年はクラスが下がって好走続き。今回は重賞でどうかだが、流れ込む可能性に警戒しておく手はあるだろう。
ミニアチュール 昨年のこのレースの優勝馬だが、今年は8戦して1勝だけでも勝ったフェアリーカップは盛岡ダート1800メートル。この距離で連対率100%の実績もある。
ラストマン JRAのダート中長距離で4勝し、その後は大井で苦戦したが、岩手では移籍2戦目から7戦6勝、2着1回と上昇一途。実力がよみがえった可能性は十分にある。
ノーブルサターン 22年と23年のトウケイニセイ記念、桐花賞の覇者だが、最近は大敗がほとんど。年齢的な衰えがあると考えざるを得ない。
ファルギュラント JRAでは10戦いずれも6着以下だったが、昨秋の岩手移籍後は好成績で、今年の夏以降も2勝をマーク。タイプ的に距離延長もプラス材料といえるだろう。
ヒロシクン JRAでは1勝だけだったが、岩手移籍後は15戦10勝で、重賞を6勝。今回も単騎逃げが見込めそうな組み合わせとなれば、再度の逃げ切りが期待できる。
シンヨモギネス JRAのダート1700メートルで2勝して、昇級後も善戦続きと相手なりに動けるタイプ。前走の青藍賞も流れ込んでの3着で、今回も3連勝式の候補として一考可能だ。
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レースの狙い
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ヒロシクンは今回も先手主張のかたちが取れそうで、再度の押し切りが狙えそう。ミニアチュールは盛岡コースでの安定感が魅力で、ここでも首位争いが可能だろう。復活してきた感があるラストマンにもマークが必要。スズカゴウケツも最近の成績が良好で、連下に押さえておきたい存在といえる。善戦傾向があるシンヨモギネスにも要警戒。ファルギュラントも最近の成績が良好で、相手強化でも穴として一考できる余地がある。
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