11月2日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第50回ばんえい菊花賞(3歳・20時00分発走予定)が行われます。3歳三冠の第2弾は、3競走のうちでもっともハンデ差がつきやすく、かつ牝馬の活躍も目立ちます。今季のこの世代は、3頭の重賞2勝馬キョウエイエース、スターイチバン、スーパーシンがリードしていますが、もっとも勢いがあるのは一冠目・ばんえい大賞典、9月の秋桜賞とも制したスターイチバンでしょう。次週からは本走路のヒーティングが稼動し重馬場が想定されるため、スピードが身上の馬はここで結果を残したいところです。
------------------------------
過去の傾向
------------------------------
過去5年の傾向から見ていく。単勝1番人気は2勝、3着1回だが、連対馬はすべて4番人気以内。3着には6から8番人気が3頭入っている。3歳オープン・秋桜賞の1から3着馬が1から2頭連対。20から23年には同7から9着馬が3着に入っていた。負担重量720キロ(牡馬のA1級相当)以上でのトップハンデを課された牡馬が20、22、23年と3勝。牝馬が21、24年と2勝しているが、両年ともハンデ720キロ以上の牡馬が出走しておらず混戦だった(今年は740キロの牡馬が出走しており該当しない)。一冠目・ばんえい大賞典の1着馬は6、7、3、1、2着で近3年は馬券に絡んでいる。
------------------------------
出走馬短評
------------------------------
ホクセイテンリュウ ばんえい大賞典9着、秋桜賞5着。近4走で3勝と勢いはあるが、世代オープンでの馬券絡みが、相手が楽だった若草特別の2着のみでは強調材料に乏しい。
ウンカイダイマオー ばんえい大賞典5着、秋桜賞2着。両レースとも逃げて粘れずだったが、イレネー記念で2着の実力があり、展開が向けば見せ場以上が見込める。
キョウエイエース ばんえい大賞典2着、秋桜賞6着。トップハンデは厳しいが、イレネー記念を制した2歳シーズンチャンピオンの貫録を示す場面もありそうだ。
アルイテイコウ ばんえい大賞典10着、秋桜賞7着。直近10回の馬券絡みは鈴木恵介騎手か菊池一樹騎手でどちらも騎乗しない今回は狙いが立ちにくい。
ホクセイヒラリ 黒ユリ賞を制した2歳シーズンの女王だが、ばんえい大賞典7着、秋桜賞4着。牡馬一線級相手では通用していない。
スターイチバン イレネー記念の3着馬で、6連勝でばんえい大賞典、秋桜賞も勝利。まだハンデには恵まれており二冠制覇が期待できる。
ブラックウンカイ 世代オープンへの出走は1戦のみで、イレネー記念が行われた開催の牡馬限定・若草特別を勝利。ここは初の重賞で力試しの場といえる。
スーパーシン ばんえい大賞典3着から、続く4歳混合のはまなす賞を勝利。秋桜賞は離れた障害クリアから伸びたがゴール前で転倒し競走中止で状態面が気になる。
ココロノニダイメ ばんえい大賞典4着、秋桜賞8着。秋桜賞では障害で苦戦し、続く自己条件が10着ではさらに重量増の重賞では厳しそうだ。
その他、ラポピージュニアが出走する。
------------------------------
レースの狙い
------------------------------
キョウエイエースは世代唯一のオープン馬。引き続きトップハンデは厳しいが、底力で克服可能と見る。相手は、ばんえい大賞典、秋桜賞と連勝したスターイチバン。スーパーシンは競走中止だった前走のダメージがなければ上位争い可能。三強に割って入る候補は、障害巧者のウンカイダイマオー。
ばんえい菊花賞(BG2)3歳オープン別定 の出走表はこちら
齊藤修の予想にのる