11月9日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第50回クインカップ(4歳牝馬・20時00分発走予定)が行われます。三冠とは別に設定されている4歳シーズンの女王決定戦。世代限定の牝馬重賞は、2歳の黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスとも定量戦ですが、4歳だけはクラス別定重量戦で格上位馬はハンデを課される条件。しかし、19年ミスタカシマ、20年ジェイカトレアらが3レース全制覇を成し遂げています。今年の4歳世代は、黒ユリ賞、ばんえいオークスともスマイルカナが勝利。新たな馬の台頭があるかにも注目です。
------------------------------
過去の傾向
------------------------------
過去5年の傾向から見ていく。単勝1番人気は3勝、2、3着各1回ですべて3着以内。負担重量690キロ以下(B1級以下)の3着以内が多いが、出走数も多く、対して700キロ以上(A2級以上)は【2-2-2-7】(3着内率46.2%)で、ハンデが重い馬のほうが好成績となっている。連対馬は4歳牝馬オープン・紅バラ賞の1から3着馬と5着以下だった馬の組み合わせ。20から22年の2着は紅バラ賞の10、9、10着馬だったように前哨戦の着順は直結しない。当日の体重が1100キロ以上の大型馬は【2-2-1-5】で半数が馬券絡みというデータもある。
------------------------------
出走馬短評
------------------------------
カフカ ばんえいオークスの2着馬で、今季はカーネーションカップ、柏林賞の重賞2勝。ただ、、紅バラ賞で3着(同着)などハンデを課されるようになってから勝ち切れていない。
ガーネット 紅バラ賞には不出走だったが、7月の今季初戦から8戦7勝、2着1回の快進撃。ただ特別戦の経験すらなく前走から70キロもの重量増は不安だ。
イワキエンジェル 紅バラ賞には不出走。ばんえいオークスでの4着はあるが、今季3勝すべてが平場戦で減量騎手でのもの。ここは厳しい。
スカーレット 重賞初挑戦だった銀河賞が3着で、紅バラ賞でもカフカに先着の2着という上がり馬。前走1106キロという体重はメンバー中最大だ。
スマイルカナ 2歳シーズンの黒ユリ賞、ばんえいオークスに加えばんえい菊花賞も制している女王。今季未勝利で紅バラ賞5着だが、大一番での底力は軽視できない。
クリスタルイプセ 2歳シーズンの黒ユリ賞の2着馬で、それ以来の同世代牝馬同士の対戦だった紅バラ賞を差し切り勝ち。近4戦で3勝と近況も申し分ない。
ホクショウレディー 9月から自己条件3連勝で頭角を現したが、紅バラ賞では見せ場に乏しい内容で7着。ここでは力不足の印象を受ける。
オオネガイキンヒメ 紅バラ賞は逃げ粘って3着(同着)。それだけでは評価できないが、2歳シーズンの黒ユリ賞で3着の素質は侮れない。
その他、ヨシノヒメ、カツエアリーが出走する。
------------------------------
レースの狙い
------------------------------
ハンデ差30キロでも高重量ならスマイルカナが貫録を示し、世代限定の牝馬重賞全制覇を成し遂げそう。スカーレットの紅バラ賞2着は勝ち馬と決め手の差だけという感も。馬体も充実しており逆転含み。今季牡馬相手の柏林賞を制したカフカも力負けしない。紅バラ賞1着クリスタルイプセを含めたまんじ巴。
クインカップ(BG3)4歳牝馬オープン別定 の出走表はこちら
齊藤修の予想にのる