11月11日(火)に盛岡競馬場にて、第52回南部駒賞(2歳・ダート1600メートル・18時10分発走予定)が行われます。今年はJBC2歳優駿JpnIIIの翌週。北海道からは6頭が参戦しますが、門別競馬は今季最終週の開催中ということもあって、騎手の遠征は1名だけとなりました。岩手所属では、ネクストスター盛岡で2着だったディオニスが注目を集めそう。しかし過去は北海道勢が優位となっています。
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過去の傾向
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盛岡JBCの影響で10月中旬に実施された22年を除く、過去5回の結果をみていく(昨年は水沢競馬場で実施)。1番人気馬は1から3着各1回といまひとつ。ただし、勝ち馬はすべて3番人気以内。昨年は2→1→3番人気の順だったが、それ以外は5から8番人気馬が2から3着に1から2頭入っている。連対馬10頭のうち9頭は北海道所属で、例外の1頭は23年の勝ち馬フジユージーン。21年と昨年は北海道勢が3着以内を独占。北海道の服部茂史騎手と田中淳司調教師のコンビは19年こそ5着だったが、20年1着、昨年3着と好成績を残している。
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出走馬短評
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ディオニス 5月の新馬戦を圧勝し、8月末の2戦目を制して、3戦目はネクストスター盛岡で1馬身差の2着。今回の相手と距離延長でも通用する可能性がある。
アラモ 北海道からの遠征馬。JRA認定新馬戦は2着だったが、2戦目からはJRA認定戦での2勝を含む3連勝。服部茂史騎手の継続騎乗もプラス材料といえるだろう。
ジェイエルビット 水沢850メートルの新馬戦を圧勝して、トライアルの若駒賞で3着。前走は盛岡のダート1600メートルで早め先頭からクビ差辛勝だが、再度の同距離は有利といえる。
ポリッキー 北海道からの遠征馬。7月のJRA認定新馬戦は逃げ切り圧勝だったが、その後は1600、1700メートルで各6、7着。今回も距離が課題だが、ワンターンでの一変には警戒が必要だ。
トーアサジタリウス 北海道からの遠征馬。JRA認定新馬戦を圧勝して、2戦目と3戦目で3着に入り、JRAの芝で2着。しかし地元に戻っての近2戦が大敗では、狙いにくい感がある。
ドライブミーホーム 北海道からの遠征馬。JRA認定新馬戦は2着でも、その後はJRA認定戦での1勝を含む3勝。最近2戦は出遅れて大敗したが、距離延長で前進する可能性はある。
トゥーナスタディ 初勝利と2勝目はダートで、芝1600メートルのJRA認定戦で2、1、2着。芝向きの感はあっても、雨の影響が残れば侮れない。
レヴェルトディオ 北海道からの遠征馬。5戦すべてJRA認定戦を使われ、新馬戦と2戦目は惜敗で、3戦目で初勝利。前走は見どころがある差し脚で、吉原寛人騎手の起用も援軍といえる。
ティーズアライト 北海道からの遠征馬。2戦目に1700メートルのJRA認定戦を9馬身差で勝ったが、その後は苦戦。しかし前走は先行押し切りで勝利と一変した内容は不気味に映る。
そのほか、トゥーナガラリエ、キララカが出走する。
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レースの狙い
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アラモは好位差しのかたちが取れそうで、距離延長でも中心に期待。同じ田中淳司厩舎のレヴェルトディオは距離延長で差し脚を長く使えるとみて対抗に据える。ティーズアライトはコース替わりでも前走の先行策を再現できれば残り目も。ディオニスは遠征馬が相手でも素質的に通用十分とみて連下に押さえる。先行力があるジェイエルビットが3連勝式の押さえ。
南部駒賞(M1)(ワールドプレミア賞)2歳の出走表はこちら
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