11月13日(木)に名古屋競馬場にて、第66回東海菊花賞(3歳以上・2000メートル・20時00分発走予定)が行われます。今年は東海地区以外からの出走馬が4頭いますが、そのなかでの注目は高知のシンメデージー。対する地元勢は、昨年のこのレースの覇者であるラジカルバローズ、2着のメルトが出走。さらには名古屋で連対率100%のメイショウタイセツを筆頭に、重賞での実績がある馬が多数と、混戦必至の組み合わせとなっています。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(20、21年は旧・名古屋の1900メートル。23、24年は2100メートル)。昨年は6→8→3番人気の順だったが、それ以前の4年は1番人気馬が連対。ただし、2から3番人気馬で連対したのは1頭だけ。2→1→3番人気の順だった20年以降は、4番人気以下の馬が1から2頭連対している。東海地区以外からの遠征馬が3着以内に1頭以上入線。ただし、最近2年は名古屋所属馬が勝利している。前走が1着だった馬が1頭以上連対している。
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出走馬短評
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メルト 昨年は後方から徐々に差を詰めての2着で、今年は1500メートルの名古屋記念とA級1組特別を勝利。今回も前崩れの流れになれば台頭する余地が出てくる。
スターサンドビーチ 2歳時に3勝し、3歳春に1勝を加えて、園田の西日本クラシックで2着。しかしその後は差のある敗戦続きで、今回が初の古馬相手では強調しにくい。
プリメイラ JRA未勝利から名古屋に転入後は17戦12勝の成績で、2走前は秋桜賞を勝利。しかし前走のゴールド争覇が差のある5着では、劣勢の感がある。
タイセイストラーダ 川崎からの遠征馬。ここまで5勝を挙げたが、3月以降は10戦連続で勝ち馬から1秒差以上で4着以下。今回も相当の前崩れにならないと厳しそうだ。
クリノヴィーナス JRA未勝利から名古屋に移って徐々にクラスを上げ、最近2戦はまくり切って勝利。距離延長は悪くなさそうだが、今回は試金石と考えるのが妥当だろう。
マッドルーレット 南関東で10勝を挙げ、昨秋の名古屋移籍後は重賞2勝を含む4勝を挙げ、東海桜花賞とゴールド争覇で2着。今回も仕掛けひとつで善戦以上が狙えそうだ。
メイショウタイセツ JRA未勝利から名古屋に移って8連勝して、飛山濃水杯の5着以外はすべて連対。重賞では2着2回が最高だが、地元コースでの安定感は魅力に映る。
シンメデージー 高知からの遠征馬。3歳のJpnIで善戦し、名古屋大賞典JpnIIIで3着、名古屋グランプリJpnIIで2着と実績断然。この相手なら崩れることはないだろう。
ラジカルバローズ 3歳3月のデビューから好走を続けて、初めての重賞だった昨年のこのレースを差し切り勝ち。その後は苦戦多数でも、前走で久しぶりの勝利を挙げている。
ヴィゴーレ 大井からの遠征馬。JRAでの3勝は1800メートルで、移籍後は浦和2000メートルと盛岡芝2400メートルのせきれい賞を含む3勝。最近の成績はいまひとつでも、侮れない感がある。
ノットリグレット 船橋からの遠征馬。門別のJRA認定新馬戦を勝ち、南関東では6勝、2着12回。今年は園田の重賞で2、3着と、遠征で上々の結果を残している。
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レースの狙い
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シンメデージーの実績が断然で、昨年は3着だった名古屋大賞典JpnIIIに向けて負けられないところ。ノットリグレットは距離延長がプラス材料で、ここでも善戦以上が期待できる。ラジカルバローズは今年も差し脚を発揮できれば上位まで。距離延長がプラスに出そうなマッドルーレットも押さえたい。好走続くメイショウタイセツ、長距離が合うヴィゴーレが連下の押さえ。
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