11月16日(日)に金沢競馬場にて、第7回徽軫(ことじ)賞(3歳以上牝馬・1400メートル・18時15分発走予定)が行われます。昨年から東海地区との交流競走として実施されるようになった重賞は12頭立てで、今年は名古屋から2頭、笠松から4頭が参戦。そのなかで注目を集めそうなのは、重賞7勝の実績を誇るセブンカラーズでしょう。ただ、今回は半年ぶりの実戦。伏兵の台頭に警戒する必要はあるでしょう。
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過去の傾向
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現在の条件に変わった昨年のこのレースを振り返る。名古屋から2頭、笠松から4頭が参戦したが、1番人気に支持された笠松のバンダムアゲインが3コーナーで落馬。結果は名古屋→金沢→名古屋で、3→2→5番人気の順だった。3着以内の3頭はすべて前走で1着。5歳馬が勝ち、3歳馬が2着で4歳馬が3着。勝ち馬は逃げ切りで、逃げ先行の3頭が3着までを独占した。ちなみに最近の金沢競馬場は、逃げ先行タイプが優勢という感がある。
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出走馬短評
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リケアマロン JRA未勝利から金沢に移り、重賞を4勝して石川優駿は2着。最近3戦の成績はいまひとつだが、牝馬限定戦で巻き返す可能性はある。
ロングトーン 名古屋からの遠征馬。JRAの芝で5戦いずれも大敗したが、名古屋移籍後は3連勝。しかし最近2戦は笠松の重賞で大敗という状況では、少々厳しい感がある。
ウインコマチ JRAのダートで善戦し、3歳秋に金沢に移って7勝をマーク。しかし今年は大井所属で苦戦が続き、金沢に戻ってからの2戦の内容的にも少々厳しい感がある。
キスリング 笠松からの遠征馬。門別でJRA認定戦を勝ち、2歳9月から笠松所属で7勝をマーク。重賞ではネクストスター笠松の2着までだが、今回の組み合わせなら侮れない。
マルカラピッド 笠松からの遠征馬。JRA所属の2歳時にエーデルワイス賞JpnIIIを勝ち、その後は苦戦多数。移籍初戦の前走はゴールド争覇で大敗したが、ここに入れば地力は上位だ。
ダイヤモンドライン 重賞タイトルは3歳時のひとつだけだが、石川ダービーと昨年の百万石賞で2着に入った実績は上位。今回の距離は微妙だが、牝馬限定戦ならチャンスがある。
セブンカラーズ 名古屋からの遠征馬。デビューから東海ダービーを含む9連勝を飾り、その後も牝馬限定重賞を3勝。今回は休み明けでも、地力での押し切りが期待できる。
ビバロジータ 門別のJRA認定新馬戦を勝ち、3戦目から金沢所属で石川テレビ杯と石川優駿を勝利。前走は大敗でも度外視可能で、スタートに課題はあるが一発の可能性は秘めている。
コパノフランシス JRAで1勝して、その後は高知で6勝を挙げ、大井を経て昨春から金沢所属で1勝。前走は落馬で度外視できるが、それでもこの組み合わせでは少々厳しい。
そのほか、タントゥーム、ネオアマゾネス、アコーが出走する。
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レースの狙い
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セブンカラーズは休み明けでも、今回の顔ぶれなら実力で押し切れそう。相手は混戦だが、移籍2戦目の上積みが見込めそうなマルカラピッドを筆頭に推す。リケアマロンは牝馬限定戦なら善戦以上が狙えそう。ビバロジータは折り合いと仕掛け次第という点を考慮して押さえまでにとどめる。ダイヤモンドラインは距離短縮が微妙でも、立ち回りひとつで上位まで。
徽軫(ことじ)賞3歳上牝馬牝馬(東海・北陸交流) の出走表はこちら
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