11月16日(日)に佐賀競馬場にて、第8回ウインターチャンピオン(3歳以上・1400メートル・18時05分発走予定)が行われます。10月19日の佐賀オータムスプリントと同じ距離で実施される重賞には12頭が出走。佐賀オータムスプリントで5着以内に入った馬が中心となりそうです。ただ、JRAの3勝クラスから移ってきた2頭の存在を含めて、上位拮抗と考えるほうがいいのかもしれません。
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過去の傾向
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過去4年の同レースと、20年の佐賀オータムスプリント(11月29日に実施)を対象に結果をみていく。1番人気馬は1勝、2着2回、3着1回。連対馬はすべて5番人気以内だが、3着には6、7番人気馬が3回入っている。前走がA1またはA1・A2の混合戦で2着以内に入っていた馬が1頭だけ連対。2走前が重賞だった馬が1頭だけ連対しているのも面白い。馬番1番が3着以内に4回入り、8から10番が4年前を除いて1から2頭連対している。
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出走馬短評
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デジタルサイオン JRA未勝利から大井に移って1勝し、昨夏の佐賀移籍初戦から20戦連続で3着以内。前走は好位から差を詰められず5着だったが、地力的に見限れない。
ヴァガボンド JRAのダート短距離で4勝し、オープンでも2、3着各1回。昨秋以降は兵庫と高知で苦戦して、3走前から佐賀に移って2着1回。ただ、今回は休み明けとなる。
マイネルサハラ JRAのダート1800メートルで2勝を挙げ、昨冬の佐賀移籍後は15戦8勝で中島記念でも3着。しかし今年の重賞では3回いずれも4着または5着と苦戦している。
オオイチョウ 2歳夏に門別のJRA認定新馬戦を勝ち、船橋の平和賞で3着に入り、北海優駿でも3着。今年から佐賀に移って以降は大崩れが少ない成績で4勝している。
シルヴァーゴースト JRAの芝とダートの1200メートルで各1勝し、佐賀に移って以降は4勝をマーク。前走は4着だったが、2走前の重賞で2着に逃げ粘ったスピードには警戒が必要だ。
テイエムフォンテ 佐賀の1300から1400メートルの重賞ではサマーチャンピオンJpnIII以外ではすべて4着以内と安定。前走の初重賞制覇は5番人気だったが、今回も侮れない感がある。
ロードミッドナイト JRAと高知で各2勝してから移籍して、昨秋の佐賀オータムスプリントを勝ち、このレースで2着。最近は安定感に欠ける成績でも、実績的に無視しにくい。
ダイメイセブン JRAのダート1800メートルで3勝したが、準オープンでは苦戦続き。それでも地力的には上位といえるが、今回は移籍初戦と距離短縮が課題となる。
アビエルト JRA時に地方条件交流戦を含む3勝を挙げ、佐賀で2勝したが、そのうち4勝は1300メートル以下。3走前は1400メートルで2着に入ったが、それでも距離は微妙だろう。
コナブラック JRAの芝で3勝を挙げ、移籍初戦の前走は差のある6着。今回は2戦目の上積みが見込めそうだが、適性的に少々厳しいのかもしれない。
そのほか、マイネルダグラス、フェブキラナが出走する。
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レースの狙い
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逃げ先行タイプが多い組み合わせなら、差し脚を長く使えるオオイチョウが展開的に有利になりそう。好位差しが安定しているテイエムフォンテが強敵だ。デジタルサイオンは前走がいまひとつでも、地力的にマークが必要。マイネルサハラは今回も主導権を取れれば残り目が考えられそうだ。好位差しが狙えそうなロードミッドナイトにも要注意。
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