重賞レース直前情報
■2025年12月17日
第76回全日本2歳優駿JpnI(川崎)

12月17日(水)に川崎競馬場で、第76回全日本2歳優駿JpnI(2歳・1600メートル・20時10分発走予定)が行われます。JRAからはタマモフリージア、フルールドール、パイロマンサー、ライフオブラクーン、イダテンシャチョウが出走。地方他地区からはベストグリーン(北海道)ら2頭が遠征。地元南関東勢はコスモギガンティア(川崎)ら2頭が迎え撃ちます。9頭の熱き戦いにご期待ください。

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過去の傾向
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過去5年で3着以内に入った15頭のうち、JRA馬が10頭。JRA勢が優勢なのは間違いないが、地方馬も十分勝負になっている一戦だ。勝ち馬の前走はバラバラで、2・3着馬も前走は多彩。距離はエーデルワイス賞JpnIIIの1200メートルからJBC2歳優駿JpnIIIの1800メートルまで幅広い。無論、兵庫ジュニアグランプリJpnII組も有力。JRAの1勝クラスであれば、もちの木賞やオキザリス賞組が有力であり、重賞経験は必須ではない。20年は前走ハイセイコー記念1着のアランバローズ(船橋)が2番人気で勝利し、前走同2着のランリョウオー(浦和)が6番人気で2着と連対。前走南関東や門別を使われた馬も侮れない波乱含みの難解な一戦だ。

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JRA所属馬短評
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タマモフリージアは前走JBC2歳優駿JpnIIIでは6番人気。スタートは良くなかったが、気合いを入れてすぐに先団に取りついて追走すると、直線はしぶとく脚を伸ばし、最後4頭による激戦を制した。牝馬ながらタフでいい脚を長く使えるタイプだ。

フルールドールは前走JBC2歳優駿JpnIIIでは3番人気。2番手で追走し、逃げた1番人気のシーズザスローンを競り落としたものの、外からタマモフリージアに差されてクビ差の2着だった。自分の競馬ができた上での結果なので、相手の決め手を褒めるべきだろう。

パイロマンサーは京都ダート1800メートルの新馬を非常に速い時計で快勝。続くもちの木賞(京都ダート1800メートル)は4番手で直線に入り、外に持ち出されると力強い決め手で差し切り半馬身抜けた。勝ち時計の1分51秒6(稍重)もまずまず。もちの木賞は15年はレガーロ、18年はノーヴァレンダ、23年はアンモシエラ、24年はクァンタムウェーブが勝っている出世レースだけに、本馬もいきなりダートグレードで勝ち負けになるとみたい。

ライフオブラクーンは前走オキザリス賞が8着。後方で追走し、直線は少し追い上げるも勝ち馬との差は2秒2もあった。

イダテンシャチョウは前走なでしこ賞がしんがりの7着。4コーナー手前で手ごたえが怪しく、直線は全く抵抗できなかった。

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地方所属馬短評
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ベストグリーン(北海道)は4戦4勝の無敗馬。前走鎌倉記念は序盤ペースが遅く、向正面途中からまくる馬が出るなどペースが乱れたなか、本馬は動じずいい手ごたえで4コーナーを回って直線に入ると、堂々と抜け出して完勝した。精神的な強さを感じさせる好内容で、川崎1600メートルを勝つことができたのは大きい。JRA勢が相手でも楽しみだ。

アヤサンジョウタロ(北海道)はベストグリーンに2回完敗しているが、前走JBC2歳優駿JpnIIIが3着。直線外からしぶとく脚を伸ばし、勝ち馬とはクビ差に迫った。

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予想のポイント
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昨年、ナチュラルライズが1番人気で4着に敗れる波乱があり、今年はどうなるか。まずJRA勢は実績上位のJBC2歳優駿JpnIII連対馬よりも、もちの木賞を勝ったパイロマンサーの方を上位に取りたい。地方勢の注目はもちろん、無敗で鎌倉記念を制したベストグリーン。


全日本2歳優駿(Jpn1)【国際交流】2歳オープン の出走表はこちら
 

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